刑事施設の被収容者の不服審査に関する調査検討会(第151回)議事要旨
1
日時
平成25年5月23日(木)15:30
2
審査件数
検討会付議件数 | 審査結果 | ||
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処理案相当 | 再調査相当 | 処理案不相当 | |
9件 | 9件 | 0件 | 0件 |
3
意見その他
(1)
有形力の行使の違法性を申告した案件について,「処理案(法務省意見)相当」との結論に至ったが,委員から,「被告人にとっては極めて重要な刑事裁判への出廷を控えていたのであるから,激しい腰痛で歩けない旨述べている申告人に対して,職員が脇を抱える等の介助で相当な距離を歩かせたことは不適切と思われる。相応の距離を移動しなければならないのであれば,車椅子を使用する等,申告人の身体状況に応じた配慮をするべきであった。」との意見が述べられた。
(2)
有形力の行使及び保護室収容の違法性を申告した案件について,「処理案(法務省意見)相当」との結論に至ったが,委員から,「本件では,入浴場から居室への連行中,申告人が理由もなく立ち止まったため,職員が歩行を促したところ,申告人が突然振り返り「触るな。」等と大声を出しながら職員に詰め寄ったことから,他人に危害を加えるおそれがあるとして有形力を行使し保護室に収容している。しかし,申告人の年齢や体格等を考慮すると,大声を発しながら詰め寄ったとしても,保護室収容の要件としての「他人に危害を加えるおそれ」があると認められるのか疑問である。」との意見が述べられた。