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健康経営

基本方針(健康経営宣言)

KOBELCOグループでは、「安全・衛生・健康は経営の基盤であり、全ての事業活動に優先する」という基本理念のもと、 安全かつ健康でいきいきと働くことのできる人づくり、職場づくりを実現します。

代表取締役社長 勝川 四志彦

健康経営推進目的・管理体制

当社の基本方針を基にいかなる社会・経営環境下にあっても安全・衛生・健康を最優先とする風土として、健康経営が企業の成長、持続性に資するものであり、当社の企業活動において何よりも重要であることを目的として取り組んでいます。

健康経営を推進するための5つの取組みポイント

健康経営を推進するための5つの取組みポイントの図
  • (注記)ダイバーシティ&インクルージョン・ワークライフバランス

当社では、健康経営を推進するためのポイントとして「メンタルヘルス」「フィジカルヘルス」「疾病対策」「睡眠」「D&I、WLB(ワーク ライフ バランス)」を掲げ、取組んでいます。

管理体制

健康経営推進に向けたPDCAサイクルを実施するため、以下の管理体制を構築し社内外と協働し、安全で安心して働くことができる職場環境の実現に向け推進しています。

管理体制図
  • (注記)配置状況:産業医、看護師、産業カウンセラー、衛生管理者、顧問医等

健康経営戦略マップ(2022年度制定 2025年度改訂)

安全かつ健康でいきいきと働くことのできる職場環境を構築するため、以下の戦略マップに基づき、各施策の効果的な活動推進に役立てています。

健康経営戦略マップ図
  1. (注記)1健康関連投資費(人間ドック、がん検診、Pep UP、健康管理システム等。法定関連事項は除く):約195百万円

健康経営戦略マップにおいて、特に注力するポイント(数値目標の背景等含む)

当社では『社員一人ひとりのパフォーマンスの最適化・最大化』を健康経営目標に掲げており、KGIの中でも特に『プレゼンティーイズムを2024年度の23.9%から2030年度には20.0%以下に改善』することに注力しています。

このKGIを達成するためには、社員の約35〜38%(2021年度〜2023年度実績。2024年度は約30%に改善傾向)が『睡眠で休養が十分に取れていない』の回答結果(注記)1や休職者の睡眠不良傾向を踏まえ、特に、心と身体の両面にわたり影響のある『睡眠状況の改善』を取り組むべく健康課題と捉え、課題解決のための具体的な取組み(CSF)およびKPIを下記の通り設定し改善に向け取り組んでいます。

  • CSF
    • 睡眠教育動画(当社精神科顧問医監修による作成)による適切な知識及び睡眠習慣の習得
    • ストレスチェック結果をもとに、睡眠不良者を対象とした産業医によるサポートの実施
    • 睡眠計を活用した睡眠不良者等への睡眠状況の把握と改善支援
  • KPI
    • 「睡眠で休養が十分に取れている」と回答する社員の割合:75.0%以上

これらのKPIおよびKGIの達成により、社員パフォーマンスの最適化・最大化が図られ、健康経営の推進方針である『いきいきと働くことのできる人づくり・職場づくり』の実現につながり、さらには経営方針である『安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶える世界の実現』にも貢献できると考えます。なお、これらの指標に関するデータについては、プレゼンティーイズムおよび労働生産性損失額を検証指標として改善状況を把握し、取組みの見直しやブラッシュアップに活用してまいります。(注記)2

  1. (注記)1特に、当社のプレゼンティーイズムの平均値を下回る場合に、「睡眠で休養が十分に取れていない」と回答する割合が高い傾向
  2. (注記)22024年度実績:前年度(2023年度)比較において、上記KPIの改善に伴いプレゼンティーイズムも改善、また、労働生産性損失額も減少傾向を示した。但し、あくまでも単年評価のため、引き続き取組みを推進し経年推移を分析・評価していく。

健康経営に係る主な取り組み

安全で安心して働くことができる職場環境を実現すべく、「未然予防」・「早期発見/早期対応」のコンセプトに基づき、メンタルヘルス及びフィジカルヘルスの各々に関して下記取組みを実践・推進し課題解決に向け取組んでいます。

メンタルヘルス

主な内容
1次予防
(疾病予防 健康増進)
  • セルフケア
    • ストレスチェックによる気づき
    • メンタルヘルス教育
  • ラインケア
    • 職制管理(職制を通じた日頃のコミュニケーション)
    • メンタルヘルス教育
  • ストレスチェック結果に基づく職場フォロー
    • 部署別のストレスチェック結果をワークエンゲージメントとストレス度から4象限(活性化組織、低モティベーション組織、ワーカーホリズム、バーンアウト)に分類し評価。
      特に、バーンアウト該当職場に対して、産業医や安全衛生担当部署、人事労働担当部署が介入し現状把握や改善に向け取り組む(必要に応じて外部コンサルタント活用)
2次予防
(早期発見 早期治療)
  • ストレスチェック結果に基づく個人フォロー
    • 高ストレス者への産業医面接
    • ストレスチェック問診項目に、睡眠関連事項の追加。該当者への産業医等による確認、フォロー
  • 産業カウンセラーによる健康相談窓口の定期開設(なんでも相談室)
  • メタバース空間を活用した相談し易い環境づくりと実践(一部事業所)
  • 事業所内産業保健スタッフ(産業医、看護師、産業カウンセラー)によるサポート
3次予防
(復職復帰 再発防止)
  • 事業所内産業保健スタッフ、人事労働担当部署による職場復帰支援
  • 精神科顧問医によるサポート

疾病対策

  • 健康診断と事後措置
    • 労働安全衛生法に基づく健康診断及び保健指導
    • 要経過観察者を対象とした健康診断及び保健指導
    • 40歳(注記) 50歳、60歳到達時の社員及びその配偶者を対象とした人間ドック受診(費用全額会社負担)
      (注記)26年より対象者拡大
    • がん検診の充実(例:胃がん健診:40歳以上を対象とした2年毎の内視鏡検査、ピロリ菌検査の実施)
    • 事業所内産業保健スタッフ、人事労働担当部署による職場復帰支援
  • 禁煙に向けた取組み
    • 就業時間内禁煙、禁煙時間帯導入(一部事業所)による禁煙促進に向けた環境づくり
    • 神鋼健康保険組合協働による禁煙支援教育資料の展開(社内イントラネット掲載含む)
    • 産業保健スタッフによるニコチンパッチ療法を活用した禁煙支援(健保費用補助有)
  • 予防接種
    • インフルエンザ予防ワクチン接種(社員、健保被扶養者含め費用全額会社負担)
    • 海外赴任者へのワクチン接種
  • 歯科健診
    • 事業所内(一部事業所)において、健康診断時等を活用した歯科健診を実施

フィジカルヘルス

  • ヘルスリテラシーの向上に向けた取組み
    • 健康づくり支援アプリ「PepUp」を活用した運動機会の習慣化
    • 「ウォーキング」「快眠」をテーマに掲げた運動習慣化・睡眠改善キャンペーンの実施
    • 運動不足解消の一環として、簡単なストレッチや腰痛予防運動等の動画を社内イントラネットに掲載し展開
    • 一部事業所において、始業前のラジオ体操の実施、体力測定(体組成、前屈、閉眼片足立ち、反射測定等)による体力年齢評価

睡眠

  • 精神科顧問医監修による睡眠教育動画(健やかな睡眠のためのポイント、睡眠時無呼吸症候群について、交替勤務者への適切な睡眠管理)の作成、展開
  • ストレスチェックに睡眠関連の設問を追加し、該当者に対して産業医等による確認、フォロー
  • 睡眠計を活用した睡眠不良者等への睡眠状況の把握と改善支援

D&I・WLB

  • (注記)WLB:Work Life Balance (ワーク ライフ バランス)

1次・2次・3次予防と4つのケアに関する取組み

1次・2次・3次予防と4つのケアに関する取組みの表

実績データ

目標指標に「プレゼンティーイズム」「アブセンティーイズム」「ワークエンゲージメント」を位置付け、各取組みを推進しています。

健康経営の最終的な目標指標(目標年:2030年度)

項目 KGI 2022年度実績 2023年度実績 2024年度
プレゼンティーイズム(注記)1 20.0%以下 34.4% 37.5% 23.9%
アブセンティーイズム(注記)2 1.0%以下 1.3% 1.3% 1.16%
ワークエンゲージメント(注記)3 55.0以上 48.4 48.6 49.2
仕事満足度 55.0以上 50.7 50.9 51.6
  1. (注記)1SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)(回答率:98.0%)
  2. (注記)2メンタル等不調による休職者/社員数(休職理由回答率:100%)
  3. (注記)3ストレスチェック設問より全国調査の平均を50としたときの偏差値(回答率:98.0%)

健康課題と主な効果検証指標

項目 KPI 2022年度実績 2023年度実績 2024年度実績
メンタルヘルス
ストレスチェック受検率 95.0%以上 97.0% 97.2% 98.0%
高ストレス者割合 11.6%以下 8.9% 8.7% 8.8%
ストレスチェック結果の 『上司の支援』(注記)1 55.0以上 54.7 54.9 55.9
ストレスチェック結果の 『同僚の支援』(注記)1 52.0以上 51.7 51.8 51.7
疾病対策
定期健康診断受診率(注記)2 100% 100% 100% 100%
精密検査受診率 100% 93.9% 93.7% 94.0%
適正体重者割合(注記)3 70.0%以上 64.2% 63.8% 62.8%
疾病ハイリスク者の割合 1.2%以下 2.3% 2.3% 2.9%
疾病ハイリスク者への保健指導割合 100% 100% 100% 100%
喫煙率 25.3%以下 28.3% 27.7% 28.0%
女性の健康に関する施策の参加状況(注記)4 - 22.2% 9.1% 4.1%
フィジカルヘルス
Pep Up登録者割合 90.0%以上 86.4% 87.5% 88.1%
Pep Up活動参加率 70.0%以上 56.6% 62.2% 56.0%
運動習慣割合 30.0%以上 22.5% 23.4% 24.1%
睡眠
睡眠で休養が十分に取れている者 75.0%以上 65.6% 62.5% 70.8%
D&I・WLB
総実労働時間 2000h/年未満 2,050.1h/年 2,050.4h/年 2,030.7h/年
時間外労働時間 - 16.5h/月/人 16.1h/月/人 16.5h/月/人
年次有給休暇取得日数 平均15.0日/年/人 17.0日/年/人 18.0日/年/人 16.8日/年/人
3年未満離職率 - 16.2% 10.4% 2.4%
10年未満離職率 15%未満 20.0% 21.1% 22.4%
年休所得日数(日/年・人) 15日 17.0日 18.0日 16.8日
健康経営推進方針の理解度 85%以上 - - 81.0%
健康経営優良法人の認定 認定継続 - 健康経営銘柄
健康経営優良法人(ホワイト500)
健康経営優良法人(ホワイト500)
  1. (注記)1ストレスチェック設問より全国調査の平均を50としたときの偏差値
  2. (注記)2休職者、海外赴任者等は除く
  3. (注記)3BMI:18.5以上〜25.0未満
  4. (注記)4e-ラーニング等

ヘルスリテラシー

健康増進施策をはじめ、PepUpを活用したコラム等を展開することで、ヘルスリテラシー向上に向けた取組みを推進しています。

ヘルスリテラシー状況(注記)

2022年度 2023年度 2024年度
ヘルスリテラシー 25.1% 25.0% 23.5%
  • (注記)健康診断の問診票「運動や食生活などの生活習慣を改善してみようと思いますか」に対して、「改善に取り組んでいる」の回答割合

個別施策:Pep Upによる健康増進施策

健康増進施策 項目 2022年度 2023年度 2024年度
Pep Upウォーキングイベント(注記) 実施回数 14回 15回 16回
参加・閲覧者数(延べ) 3,349人 4,055人 3,660人
ヘルスリテラシーコラム 実施回数 74件 88件 131件
参加・閲覧者数(延べ) 148,890人 158,329人 228,114人
  • (注記)各事業所が独自に開催するイベント

地域社会やサプライチェーンとの連携・取組み

当社は神戸市「健康創造都市KOBE」の健康経営部会の一員として、部会運営方針に従い、以下の3分野における活動に参画し地域社会との連携を図ることで、社会の健康経営に関する課題解決に向け取組んでいます。

活動分野
  • 「健康経営」を啓発する活動(セミナー、情報発信)
  • 「健康経営」に役立つサービス、コンテンツを提供する活動
  • 「健康経営実践プロジェクトチーム」で健康経営に関する課題研究、検討、解決を行う活動

また、取引先(構内協力会社等)におきましても、当社の衛生・健康に資する取組み(教育、講演会の参加等)や構内において健康診断場所の提供等を行い、社外の健康経営の充実・強化を支援しています。

外部表彰・評価

健康経営優良法人2025(ホワイト500)

当社では、より快適な職場環境の構築を図ると共に、心身両面にわたる健康保持増進に向けた諸活動を展開し、安全・安心して働ける職場づくりに取り組んでいます。これらの取組みが評価され 昨年度に続き「健康経営優良法人2025(ホワイト500)」に6度目の認定となりました。

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