JOGMECは1989年以降、産油ガス国等との関係強化を目的に海外技術者に対する研修を実施し、これによりエネルギー消費国である我が国と産油ガス国との関係を強化し、エネルギーの長期的・安定的な生産・供給体制を維持、強化する我が国の資源外交に貢献してまいりました。
近年は、世界のエネルギー情勢の変化によってエネルギーセキュリティ確保の重要性は一層高まっておりますが、並行してカーボンニュートラル社会実現に向けた産油ガス国との関係強化も求められております。
JOGMECではこのような情勢変化に対応し、これまで培ってきた石油・天然ガス技術者との関係性を継続、強化して安定供給確保を目指すと共に、脱炭素関連技術習得に向けた技術者等の育成を推進することが重要であると考えています。
産油ガス国の政府機関、国営会社等から開発技術者や政策・企画担当者等を日本に招聘し、JOGMEC技術センターを中心に技術者研修を開催しています。
研修コースは、上流開発技術や脱炭素技術等と、産油ガス国側のニーズを踏まえて設定され、また実施期間も2週間から8週間、単独国向けや複数国向けと、我が国政策及び資源外交の動きに合わせ開催しています。
研修内容は、研修コースのテーマに沿ったそれぞれの分野の日本人専門家による座学形式講義やワークショップ、外部施設見学等から構成されており、その他、海外研修生に日本を知っていただくために、日本語教室や生け花・書道・日本食等の文化体験も実施しております。
1989年の制度開始以来、これまでに52か国から4,500名以上を招聘しています。
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海外技術者研修/物理探鉱コース
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海外技術者研修/講義風景