[フレーム]
このページの本文に移動
2025年3月17日

音声広報CD「明日への声」トラックナンバー2 vol.102(令和7年(2025年)3月発行)

(イントロダクション:女性ナレーター)

「リフィル処方箋」をご存じですか?1通の処方箋で最大3回まで繰り返し使用できるというものです。通院の回数を減らせるなど、様々な人にとってメリットがあるリフィル処方箋について、分かりやすく解説します。

(本文:Q.女性ナレーター/A.男性ナレーター)

Q1:リフィル処方箋とは何ですか?

A1:リフィル処方箋は、症状が安定している患者で一定の要件を満たした場合に、医師が定めた期間内に最大3回まで繰り返し使用可能な処方箋です。通常の処方箋では、医師が決めた日数分の薬を1回だけ受け取れますが、リフィル処方箋では、診察を1回受けて1通の処方箋を発行してもらうだけで、一定の間隔で最大3回まで繰り返し薬を受け取ることができます。

Q2:どのような患者が対象になりますか?

A2:リフィル処方箋の対象となるのは「症状が安定している患者」です。「薬剤師による服薬管理の下、一定期間内に処方箋の反復使用が可能」と医師が判断した場合に限られます。

Q3:どのような疾病が対象になりますか?

A3:リフィル処方箋が処方される疾病としては、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やアレルギー性鼻炎などの慢性疾患が多くなっています。ただし、これらの疾病であれば必ず発行されるものではありません。
また、処方できる薬は限定されており、新薬・湿布薬・向精神薬など一部の薬は処方ができません。医師の判断によってリフィル処方箋の処方となった場合は、処方箋に設けられた「リフィル可」の欄のチェックボックスにレ点と適用回数が記入されます。

Q4:リフィル処方箋のメリットを教えてください。

A4:リフィル処方箋のメリットは、受診の回数や通院時間、診察の待ち時間を減らすことができ、診察費用や受診のための交通費の削減にもつながる点です。個々の医療費の節約は、社会全体で使われる医療費の総額の抑制にもつながります。結果的に保険料や税金で賄われている医療保険の負担の上昇を抑え、公的医療保険制度を維持する上でも効果が期待できます。

Q5:リフィル処方箋による薬の受取方法を教えてください。

A5:受取りに当たっては、1回目の有効期間が通常の処方箋と同様に診察から4日以内となっており、この期間内に薬局で薬を受け取る必要があります。2回目以降は診察なしで薬を受け取ることができ、調剤予定日(投薬期間を経過する日)の前後7日の間に薬を受け取ることになります。それぞれ別の薬局での受取りも可能ですが、継続的に服薬状況を管理するためにも、可能な限り同じ薬局をご利用ください。
リフィル処方箋で薬を受け取るときには、薬局の薬剤師が患者の体調や服薬状況を確認することになっています。必要に応じて、患者に医療機関への受診を促したり、医師に服薬状況の情報共有を行ったり、場合によっては投薬の中止の判断をしたりすることもあります。また、患者自身が気になる自覚症状や体調の変化がある場合は、リフィル処方箋を受け取っている期間内でも医師の診察を受けることが重要です。

Q6:リフィル処方箋を保管する際の注意点を教えてください。

A6:リフィル処方箋は同じ処方箋を複数回使用するので、1回目の調剤の後、次の調剤まで処方箋をなくさずに保管する必要があります。それに不安を感じるかたは、電子処方箋の活用がおすすめです。電子処方箋では、処方箋の原本が紙から電子データになるため、調剤ごとに紙の処方箋を持参する必要がなく、紛失のおそれもありません。

(エンディング:女性ナレーター)

リフィル処方箋は、通院の手間や医療費の負担の軽減になるメリットがあります。一方で、医師の診察回数が減る分、薬剤師と密にコミュニケーションを取ったり、患者自身が体調の変化をより気遣ったりする必要があることを忘れてはいけません。継続的に同じ薬を服用しているようなかたで、リフィル処方箋を利用したい場合は、まずは、かかりつけの医師に相談してみることをおすすめします。自分では症状が安定していると感じていても、その状況は一人ひとり異なります。ご自身の希望を伝えた上で、医師に相談してください。詳しくは「政府広報 リフィル処方箋」で検索してみてください。

このコンテンツは役に立ちましたか?
このコンテンツは分かりやすかったですか?
このコンテンツで取り上げたテーマについて関心が深まりましたか?

ご意見・ご感想

送信中です

ランキング

関連サイト

外部のウェブサイトに移動しますが、よろしいですか。
よろしければ以下をクリックしてください。

Link
ご注意
  • リンク先のウェブサイトは、内閣府政府広報室のサイトではありません。
  • この告知で掲載しているウェブサイトのURLについては、2023年11月21日時点のものです。
  • ウェブサイトのURLについては廃止や変更されることがあります。最新のURLについては、ご自身でご確認ください。
Top

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /