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自身ワーストの被打率.250...勝負強さが影を潜めた藤嶋健人 自己分析した意外な原因「コントロールが安定」

2025年12月7日 11時30分

中日・藤嶋

中日・藤嶋

◇2025竜戦士「数字は語る」(7)
登板60試合、23ホールドはキャリアハイ。今季も藤嶋健人の存在感は大きかった―。これが大前提だが、一方で4敗を喫し、防御率が悪化(2・20→3・25)。理由はシンプルだ。中継ぎに定着したここ5年の中で、被打率2割5分、得点圏被打率2割6分8厘ともにワースト。必然的に21失点も自己最多を塗り替えた。
「今年は本当にいろいろと反省することが多かった...」。ため息交じりで振り返った藤嶋の強みは、ピンチでギアが上がることだった。過去4年は全て得点圏での被打率は1割台。大切なのは、なぜその勝負強さが影を潜めたのか。意外にも自己分析は「コントロールが安定したこと」だった。
「各球種の数値は悪くなってないんですよね。でも、去年までは低めを狙った真っすぐが、たまたま高めにいって抑えられるケースが多かった。結果オーライだったわけですが、安定したことでそれが減ったんです」
球速では見劣りするが、角度とホップ成分で勝負できるのが藤嶋のストレートだ。スプリットとの高低で空振りを奪う。ところが安定すると「たまたま」が減る。低め一辺倒では抑えきれない典型が、9月27日の阪神戦(甲子園)だった。4点リードの7回2死一、二塁で高橋宏を救援。代わりばなで大山に右翼ポール際に運ばれた。2球で追い込み、カウント2―2からの外角低めへの140キロだった。
「一発を警戒する場面でしたけど、怖がって内角にいけなかった。真っすぐで勝負にはいったんですが、投げ切れていない。真っすぐをしっかり打者に意識させるのが僕のスタイル。高めと内角に意図して投げられるように、練習から増やしていきたいです」
新球のチェンジアップも習得中。本来なら「安定」はネガティブ要素ではない。「たまたま」ではなく高め球を自在に操れるようになれば、藤嶋本来の姿を取り戻せる。

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