中日・高橋宏斗、来年の漢字一字は『貫』 大卒ドラ1・中西聖輝の入団で『若手末っ子キャラ』から『大人・宏斗』へ脱却決意
2025年12月7日 22時58分
記者の取材に応じる高橋宏斗
中日・高橋宏斗投手(23)が7日、ナゴヤ球場で自主トレし、来年の漢字一字を記した。今季「初志貫徹」のタイトルで本紙連載を行ってきた右腕が選んだのは「貫」。ドラ1指名の青学大・中西聖輝投手(21)をはじめ、来季は大卒入団を年上として迎える背番号19。先輩に頼る側から脱する大人・宏斗へキャラ変するために、自我を確立させる。
高橋宏は葛藤しながら大人の階段を上っていく。大卒ドラ1の金丸と同学年だから、来季ドラ1入団する青学大・中西は年下になる。大野や柳、今季米挑戦した小笠原(ナショナルズ傘下)らにおんぶに抱っこだった右腕も、これまで通りの若手末っ子キャラのままではいられない。
「今年も、いろいろ周りに相談しました。勝てない時とかです。純粋にアドバイスを求めているんですけど、僕の中に少し『聞くという行為自体で安心する自分』がいました。来年は大卒入団が年下になります。頼られることも想像します。ちょっとうれしいですけど、どんな感じになるんですかね」
迷いを含めた不安を言葉にして、年上の同僚に聞いてもらった。適切な解決策を引き出せた。と同時に、違和感を感じていた。これって、本当になりたい自分なのだろうか、不安な気持ちを相手に押しつけてやしないだろうか...。
お師匠様は自分を持っている。オフにトレーニングしている米ドジャースの山本。テレビ画面で見た、ワールドシリーズ第7戦の中0日登板は衝撃的だった。「いつも同じ体でいなきゃいけない、というのをおっしゃっていました。自分と向き合って、自分の体の状態を毎日確認して、それに合わせたピッチングをされていると心底思いました」
自分を貫くために、必要な条件は何か。なりたい自分を決めて、練習メニューを含めた繰り返される毎日を丁寧に積み重ねていくことだと分かった。だから今季のテーマ「初志貫徹」から一文字とった「貫」を、来季を表す漢字一文字として色紙にしたためた。
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