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フェアウエーバンカーの打ち方

2025年10月23日 11時27分

今回はクロスバンカー(フェアウエーバンカー)での打ち方について説明します。バンカーではクラブを鋭角に入れます。まずは左足の足場をしっかりと固めてからアドレスを取ってください。また、飛距離が落ちやすくなることにも気を付けてください。
(取材・構成 堤誠人)
フェアウエーと違い、バンカーショットではまず足場を固めます。バンカーではクラブを鋭角に入れたいので、通常のバンカーショットと同じように左足の足場を深めに掘るようにします。そして、深く掘った分だけクラブは1〜2センチくらい短く持ちます。
ボールの位置ですが、私は8番アイアンの時は通常なら真ん中の辺りに置くのですが、バンカーショットは少しダフりやすくなるので、通常よりもボール1個分ほど右足の方に寄せてアドレスを取ります。
クラブが鋭角に入ることに加え、バンカーショットはどうしてもボールをものすごく直接打つことになるのでスピンが入りやすくなります。なので、飛距離は普段よりはやや落ちやすくなります。例えば、私は8番アイアンだと160ヤードくらい飛びますが、クロスバンカーでは155ヤード飛ぶかどうかといったことになります。
また、クラブを鋭角に入れると、どうしてもボールの軌道はスライスになりやすいです。スライスする分、飛距離が落ちることも頭に入れておいてください。アマチュアの方は半番手から1番手ほど番手を上げて打つ方が良いかもしれません。
あと、ボールがスライス気味に飛んで行くことをイメージして、ターゲットよりも少し左を向いて打ってください。150ヤードくらいの距離だと、ピンの4〜5メートルくらい左を狙って打てば良いと思います。ぜひ、試してみてください。

▼伊澤利光(いざわ・としみつ) 1968年3月2日生まれ、神奈川県鎌倉市出身の57歳。169センチ、68キロ。8歳でゴルフを始める。東京・日体荏原高(現日体大荏原高)から日体大へ進み、1年時の朝日杯全日本学生選手権優勝など。89年にプロ転向し、95年の日本オープンでツアー初優勝。2001、03年の賞金王に輝いたほか、01年のマスターズで4位、02年のW杯では丸山茂樹とのペアで優勝するなど海外でも活躍。日本ツアー通算16勝。現在はシニアツアーを中心に活動し、昨季は賞金ランキング9位。

【伊澤の流儀】30歳代半ばは体の変わり目...クラブのシャフトを軽くするのもあり

2週前に横浜CCで米PGAツアーのベイカレントクラシック・レクサスが開催されました。優勝したザンダー・シャウフェレ選手(米国)は2021年の東京五輪に続き、日本での大会に優勝。終盤まで続いた競り合いを制したのは、さすがでした。
日本勢は金谷拓実選手の4位が最高でした。20位だった松山英樹選手をはじめ比嘉一貴選手や米沢蓮選手らが一時は上位に顔を出しましたが、いくら日本のコースだといってもセッティングはPGAですし、4日間だと差は出てきます。
今季の松山選手は開幕戦に勝った後、トップ10に入った試合がありません。良くない原因は分かりませんが、来年2月で34歳になる年齢が関係あるのかもしれません。
30歳代半ばは体の変わり目で、本人が気が付かないうちに可動域が狭くなったりすることがあります。ゴルフは瞬発系のスポーツで、体の動きが悪くなり、反応が遅くなることもあります。見た感じでは、松山選手はクラブのシャフトを変えていないようです。一年間、シーズンを戦うのであればドライバーのシャフトを少し軽くするのはありかな、と思います。
取材協力 福岡レイクサイドカントリークラブ(福岡県飯塚市椋本611-19) (電)0948-65-3636
(毎月第2・4木曜日の紙面に掲載)

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