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無声後部歯茎破擦音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
無声後部歯茎破擦音
t͡ʃ
IPA 番号 103+433+134
IPA 表記 [t͡ʃ]
Unicode U+0074 U+0361 U+0283
文字参照 t͡ʃ
JIS X 0213 1-3-84 + 1-11-50 + 1-10-72
X-SAMPA tS
Kirshenbaum tS
音声サンプル

無声後部歯茎破擦音(むせい こうぶしけい はさつおん)は、子音のひとつ。舌端を上歯の歯茎後部にあてたあと、舌を離した瞬間に舌と歯茎後部の間にできるすき間に息を通すことで起こる息の摩擦により調音される破擦音無声音

国際音声記号(IPA)では [t͡ʃ](文字参照は &­#116;&­#865;&­#643;)と記す。かつては 合字(リガチャ)の [ʧ] (U+02A7) を使っていた。さらに略記で [tʃ](文字参照は &­#116;&­#643;)と記される。

特徴

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無声歯茎硬口蓋破擦音との違い

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類似した音声として、無声歯茎硬口蓋破擦音 [t͡ɕ] がある。両者の違いは調音部位の違いにある。[t͡ʃ] の調音部位は舌端を歯茎後部に当てて調音する、どちらかといえば点的なものであるのに対し、[t͡ɕ] は舌端から前舌部にかけてを、歯茎後部から硬口蓋前部に当てて調音する、面的なものである。また、[t͡ʃ][t͡ɕ]に比べると唇を丸く突き出す傾向にある。

日本語の「」や「ちゃ」行の子音は、話者によって異なるものの標準的な発音は無声歯茎硬口蓋破擦音 [t͡ɕ]のほうである。

言語例

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この音素を音韻としてもつ言語は多い。

関連項目

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子音
国際音声記号 - 子音

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