月桂冠
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
月桂冠(げっけいかん)は、月桂樹の葉の付いた枝をリング状に編んだ冠。葉冠の一種である。月桂樹は、ギリシア神話における光明神アポローンの霊木として崇められていた。
解説
[編集 ]古代には、デルポイで行われたピュティア競技祭など特定の競技会で、優勝者に月桂樹やセロリなどで作られた葉冠が授与された。それらは「神聖競技会」として特別視されており、賞金や高価な品物が授与される賞金競技会とは区別されていた[1] 。
古代の四大競技祭のうち、月桂冠が授与されていたのはピュティア競技祭である[1] 。古代オリンピックではオリーブの葉冠(オリーブ冠)が授与された[1] 。なお、オリーブの木の幹で作られた葉冠には、月桂樹の小枝を飾りに付けたものもある[1] 。
ローマ帝国では、闘技会の勝利者にはシュロの小枝が与えられ、卓越した者に月桂冠が与えられた。また、上流階級の女性は結婚式に花冠を使用していた。
→「ローマ帝国時代の服飾 § 女子の衣装」も参照
脚注
[編集 ]- ^ a b c d 真田久、宮下憲、嵯峨寿「アテネオリンピック 2004の文化的側面 (<特集 アテネオリンピック・パラリンピック>)」『体育科学系紀要』第28巻、筑波大学体育科学系、2005年3月、129-139頁、CRID 1050282677523573504、hdl:2241/11385 、ISSN 03867129、2022年9月16日閲覧。
関連項目
[編集 ]- ゲッケイジュ(月桂樹)
- リース (装飾)
- ダイアデム (冠)
- 桂冠詩人
- チャプレット (英語版)
- コロナ・キーウィカ (英語版) - 市民冠。オークの葉を象った冠
- グラスクラウン (英語版)
- ウィキメディア・コモンズには、Laurel wreath (カテゴリ)に関するメディアがあります。
- ウィクショナリーには、月桂冠の項目があります。
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