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スカイレールサービス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避 この項目では、企業について説明しています。この企業が運営していた路線については「スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線」をご覧ください。
スカイレールサービス株式会社
Sky Rail Service Co.,Ltd.
みどり口駅(本社所在地)
みどり口駅(本社所在地)
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
739-0311
広島県広島市安芸区瀬野1丁目41番21号
北緯34度25分20.01秒 東経132度35分46.51秒 / 北緯34.4222250度 東経132.5962528度 / 34.4222250; 132.5962528 座標: 北緯34度25分20.01秒 東経132度35分46.51秒 / 北緯34.4222250度 東経132.5962528度 / 34.4222250; 132.5962528
設立 1994年 4月1日
業種 陸運業
法人番号 1240001005163 ウィキデータを編集
事業内容 旅客鉄道事業
代表者 代表取締役社長 村松 明彦
資本金 2000万円
(2018年3月期[1] )
売上高
  • 1877万4300円
(2018年3月期[1] )
営業利益
  • 563万7000円
(2018年3月期[1] )
純利益
  • しろさんかく3,903万3,000円
(2025年3月期)[2]
総資産
  • 9,330万2,000円
(2025年3月期)[2]
決算期 3月31日
主要株主 積水ハウス 60.0%
青木あすなろ建設 15.0%
三菱重工業 10.0%
神戸製鋼所 10.0%
宏和興産 5.0%
(2019年3月31日現在[3] )
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スカイレールサービス株式会社は、広島県 広島市 安芸区の住宅団地スカイレールタウンみどり坂」への交通機関として短距離交通システム「スカイレール」によるモノレール路線「広島短距離交通瀬野線(スカイレールみどり坂線)」を運営していた企業である。本社みどり口駅構内に所在する。

住宅地「スカイレールタウンみどり坂」の開発を行う積水ハウス青木あすなろ建設(当時は青木建設)、およびスカイレールを開発した神戸製鋼所三菱重工業などの出資で1994年(平成6年)に設立された。

維持費用の問題から、2024年(令和6年)4月30日をもってスカイレールみどり坂線の運行を終了、翌5月1日に廃止した[4] (路線記事も参照)。一方、これに先立つ同年3月末より、スカイレールの代替交通機関である一般路線バス「みどり坂タウンバス」の運営に進出。運行は芸陽バスに委託し、会社はみどり口事務所にて同路線の定期券発売業務を行っている。

スカイレール

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スカイレール車両

スカイレールとは、ロープウェイゴンドラのような形をした懸垂式モノレール車両を、駅間ではワイヤロープで、駅構内ではリニアモーターを用いて駆動する方式の交通システムで、懸垂式モノレールとロープウェイを組み合わせたようなものである。「ロープ駆動式短距離交通システム」、「ロープ駆動懸垂式短距離少量輸送軌道システム」とも呼ばれる。神戸製鋼所・三菱重工業などが共同で開発した。

車体の支持・案内を桁構造車輪で行っているため強風に強く[5] 、ロープウェイやゴンドラリフトなどといった従来の急勾配向けの交通システムの弱点を克服している。

運行速度は18 km/h - 25 km/h。常用平均加速度2.5 km/h/s 、常用平均減速度3.5 km/h/sの性能を持ち、263 ‰(パーミル。約15度)の急勾配、半径30 mの急カーブにも対応できる走行性があった。 「スカイレールタウンみどり坂」のような丘陵地の上に造られた住宅地と最寄の駅を結ぶ短距離の交通機関などに向いている。

駅から発車する際は、リニアモーターで加速し始め、設定速度に達した瞬間にワイヤーロープを掴んで(握索)出発、停車の際は同じくワイヤーロープを放して(放索)リニアモーターで減速し、機械式保安ブレーキで停止するなど、世界的に例のない特徴的な動作をした[6]

みどり口駅の窓口にて、会社や路線、車両、システム等の解説が載っている公式パンフレット「新世紀に向けて いま発進! スカイレール みどり坂線」(全8ページ)を1,000円で販売していた。

沿革

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  • 1994年(平成6年)4月1日 - スカイレールサービス設立。
  • 1996年(平成8年)7月29日 - 軌道運輸事業特許取得[7]
  • 1997年(平成9年) - 工事用ゴンドラが暴走し駅舎に激突、作業員2名が死亡、7名が重軽傷を負う事故が発生。
  • 1998年(平成10年)
    • 8月28日 - 広島短距離交通瀬野線 みどり口 - みどり中央間が開業[7] [8]
    • 9月 - 独自のICカードによる定期券「スカイレールICカード」を導入[9] 。これはソニーFeliCaを採用[10] した鉄軌道における日本初の非接触式ICカード乗車券であった。乗車券・回数券は磁気式のものが採用された。
  • 2013年(平成25年)1月14日 - 開業以来使用していた改札システムを一新。一般的な入退場管理システムをベースにした新改札システムでは、乗車券がQRコード認識方式の新券となった。また定期券と回数券が新ICカード「SKYRAIL PASS(スカイレールパス)」となり、JR西日本発行のICOCAと相互利用が可能になった[11] [12]
  • 2022年(令和4年)11月28日 - 2023年12月末での運行終了を発表[13]
  • 2023年(令和5年)6月14日 - 運行終了に先駆けて、2023年11月初旬に運行開始を予定していたスカイレールの代替交通機関となる電気バスの施設整備や関係機関への許認可に遅れが出ていることから運行終了時期を2024年4月末に変更[14]
  • 2024年(令和6年)
    • 2月29日 - 軌道運輸事業の廃止が許可[4]
    • 3月30日 - 路線バス「みどり坂タウンバス」運行開始(芸陽バスに運行委託)。
    • 5月1日 - 広島短距離交通瀬野線を廃止[4]

路線

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運行形態・運賃などは上記の項目を参照。

車両

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第39回(1999年)
ローレル賞受賞車両
200形
車種としては2軸固定台車付客車。乗車定員25人[8] 、最大乗員37人。座席は8席ある。乗降扉は進行方向に向かって左側のみ設けられている。車体はアルミニウム合金製の溶接構造、車輪はウレタンゴム製、自重は2.5トン[6] 。数々の新機能を取り入れたことが評価され、1999年に鉄道友の会 ローレル賞を受賞した。
全車が三菱重工製で、開業時には1997年に製造された201 - 206の6両が用意され、そのあと2018年に増備車として207が製造された。
廃止後は2024年8月末まで全車両が搬出され、一部は展示される予定である[15]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c 鉄道統計年報平成29年度版 - 国土交通省
  2. ^ a b スカイレールサービス株式会社 第31期決算公告
  3. ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
  4. ^ a b c スカイレールの廃止を許可しました』(PDF)(プレスリリース)国土交通省中国運輸局、2024年2月29日https://wwwtb.mlit.go.jp/chugoku/content/000319606.pdf 2024年3月4日閲覧 
  5. ^ 日本鉄道技術協会 『20年後の鉄道システム』 日本鉄道技術協会、2008年、142頁。
  6. ^ a b 「新世紀に向けて いま発進! スカイレール みどり坂線」スカイレールサービス株式会社
  7. ^ a b 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成28年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.236
  8. ^ a b 「私鉄年表」『私鉄車両編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年9月25日、193頁。ISBN 4-88283-219-4 
  9. ^ 交通系ICカードの普及と設備投資の状況について (PDF) (国土交通省)
  10. ^ スカイレールICカード (PDF) (国土交通省)
  11. ^ ICカードの導入状況(鉄道関係)〔5〕近畿圏・岡山・広島ほか (PDF) (国土交通省)
  12. ^ 第12回「日本鉄道賞」応募案件の概要 (PDF) (国土交通省)(注記)pdfファイルの4ページ目に記述あり
  13. ^ "珍しい鉄道「スカイレール」廃止の正式発表が 今週一週間の鉄道注目ニュース". 鉄道コム . 鉄道コらム. 朝日インタラクティブ (2022年12月4日). 2023年11月11日閲覧。
  14. ^ "スカイレール 運行終了を来年4月末に延期 広島". RCC NEWS. RCC中国放送 (2023年6月14日). 2023年6月14日閲覧。
  15. ^ "スカイレールのゴンドラ車両搬出開始、4月末で運行終了 広島市安芸区【動画あり】". 中国新聞デジタル. (2024年5月10日). https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/462711  

外部リンク

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ウィキメディア・コモンズには、スカイレールサービス に関連するカテゴリがあります。


営業中
跨座式
懸垂式
廃止
跨座式
懸垂式
未成
関連項目

鉄道事業法(旧地方鉄道法)・軌道法に拠る路線のみ。印は施設内路線。*印は期間限定路線。

1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ICOCA取扱事業者
鉄道
  • 西日本旅客鉄道
  • 四国旅客鉄道
  • あいの風とやま鉄道
  • IRいしかわ鉄道
  • 富山地方鉄道
  • 四日市あすなろう鉄道
  • 伊賀鉄道
  • 伊予鉄道 i
  • ハピラインふくい
  • 広島高速交通(アストラムライン)
  • 万葉線
  • えちぜん鉄道
  • 福井鉄道(福鉄電車)
  • 三岐鉄道( 北勢線)i
  • 大阪モノレール P V
  • 大阪市高速電気軌道 P V
  • 北大阪急行電鉄 P V
  • 京都市交通局 P(京都市営地下鉄)
  • 近畿日本鉄道 P V
  • 京阪電気鉄道 P
  • 神戸市交通局 P V( 神戸市営地下鉄)
  • 神戸新交通ロゴマーク 神戸新交通 P V
  • 神戸電鉄 P V
  • 山陽電気鉄道 P V
  • 南海電気鉄道 P V
  • 能勢電鉄 P V
  • 阪急電鉄 P V
  • 阪神電気鉄道 P V
  • 一畑電車 にじゅうまる
  • WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)にじゅうまる
  • 嵯峨野観光鉄道 にじゅうまる
  • 智頭急行 にじゅうまる
  • バス
    船舶
    過去の導入事業者
    導入予定事業者
    相互利用
    新幹線乗車サービス
    片利用(注記)
    関連項目
    • P:PiTaPaも取り扱う事業者
    • T:TOICAも取り扱う事業者
    • S:SUGOCAも取り扱う事業者
    • V:VISAタッチも取り扱う事業者
    • M:定期券のモバイルICサービスのみ対応
    • o:独自のポイントサービス実施
    • i:iCONPASS対応事業者
    • しろさんかく:一部事業者は交通系ICカード全国相互利用サービス未対応
    • ▽:決済済証明のみ、SFではない。
    • >:重なった場合の優先順位
    • (注記):電子マネーを除く
    • にじゅうまる:電子マネー扱い、SFではない。

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