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アメリカ合衆国憲法修正第19条

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アメリカ合衆国憲法
前文及び条文
修正条項

歴史
憲法原文
アメリカ国立公文書記録管理局に保管されているアメリカ合衆国憲法修正第19条

アメリカ合衆国憲法修正第19条(アメリカがっしゅうこくけんぽうしゅうせいだい19じょう、英語: Nineteenth Amendment to the United States Constitution、あるいはAmendment XIX)は、アメリカ合衆国の各州ならびに連邦政府が市民の性別を理由に市民の投票権を否定することを禁じている。

原文

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ウィキソースにアメリカ合衆国憲法 の原文があります。
第1節

合衆国市民の投票権は、性別を理由として、合衆国またはいかなる州によっても、これを拒否または制限されてはならない。

第2節

連邦議会は、適当な法律の制定によって、本条を施行する権限を有する。

歴史

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修正第19条は、女性参政権を具体的に拡張することを意図された。1919年 6月4日に提案され、1920年 8月26日に批准された。

この修正条項は女性参政権に賛成する多くの活動家の仕事の集大成であった。そのような活動家の集団の一つ、サイレント・センティネル (英語版)(沈黙の歩哨)が、啓蒙のために1917年から18ヶ月間ホワイトハウスの前で抗議を行った。

1918年 1月9日ウッドロウ・ウィルソン大統領は、この修正条項に対する支持を表明した。翌日、アメリカ合衆国下院は僅差で修正条項を可決したが、アメリカ合衆国上院は10月まで討議に掛けることすら拒否した。10月に上院が裁決を行ったときも、3票差で否決された[1]

この結果に対して、全国女性党 (英語版)は次の1918年秋の選挙で女性参政権に反対した上院議員に投票しないよう市民に訴えた。1918年の選挙後、議会の大半の議員は女性参政権の擁護派となった。1919年 5月21日、下院は修正条項を304票対89票で可決し、2週間後の6月4日、最終的に上院も同調し、56票対25票で可決した[2]

修正第19条は1920年 8月18日テネシー州が36番目の批准州となり、批准が成立した。アメリカ合衆国国務長官ベインブリッジ・コルビーが1920年 8月26日に批准を認定した。

1922年 2月27日、修正第19条の批准に対する異議申立てがアメリカ合衆国最高裁判所の「レッサー対ガーネット事件 (英語版)」判決で拒絶された。

提案と批准

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アメリカ合衆国議会は修正第12条を1919年 6月4日に提案した[3] 。続いて次の州が批准した。

  1. イリノイ州(1919年 6月10日、再確認日1919年 6月17日)
  2. ミシガン州(1919年 6月10日)
  3. ウィスコンシン州(1919年 6月10日)
  4. カンザス州(1919年 6月16日)
  5. ニューヨーク州(1919年 6月16日)
  6. オハイオ州(1919年 6月16日)
  7. ペンシルベニア州(1919年 6月24日)
  8. マサチューセッツ州(1919年 6月25日)
  9. テキサス州(1919年 6月28日)
  10. アイオワ州(1919年 7月2日)[4]
  11. ミズーリ州(1919年 7月3日)
  12. アーカンソー州(1919年 7月28日)
  13. モンタナ州(1919年 8月2日)[4]
  14. ネブラスカ州(1919年 8月2日)
  15. ミネソタ州(1919年 9月8日)
  16. ニューハンプシャー州(1919年 9月10日)[4]
  17. ユタ州(1919年 10月2日)
  18. カリフォルニア州(1919年 11月1日)
  19. メイン州(1919年 11月5日)
  20. ノースダコタ州(1919年 12月1日)
  21. サウスダコタ州(1919年 12月4日)
  22. コロラド州(1919年 12月15日)[4]
  23. ケンタッキー州(1920年 1月6日)
  24. ロードアイランド州(1920年 1月6日)
  25. オレゴン州(1920年 1月13日)
  26. インディアナ州(1920年 1月16日)
  27. ワイオミング州(1920年 1月27日)
  28. ネバダ州(1920年 2月7日)
  29. ニュージャージー州(1920年 2月9日)
  30. アイダホ州(1920年 2月11日)
  31. アリゾナ州(1920年 2月12日)
  32. ニューメキシコ州(1920年 2月21日)
  33. オクラホマ州(1920年 2月28日)
  34. ウエストバージニア州(1920年 3月10日、確認日1920年 9月21日)
  35. ワシントン州(1920年 3月22日)
  36. テネシー州(1920年 8月18日)

批准は1920年 8月18日に完了した。この修正条項は後に次の州によって批准された。

  1. コネチカット州(1920年 9月14日、再確認日1920年 9月21日)
  2. バーモント州(1921年 2月8日)
  3. デラウェア州(1923年 3月6日、一旦1920年 6月2日に否決)
  4. メリーランド州(1941年 3月29日、一旦1920年 2月24日に否決、1958年 2月25日まで認定されず)
  5. バージニア州(1952年 2月21日、一旦1920年 2月12日に否決)
  6. アラバマ州(1953年 9月8日、一旦1919年 9月22日に否決)
  7. フロリダ州(1969年 5月13日)[5]
  8. サウスカロライナ州(1969年 7月1日、一旦1920年 1月28日に否決、1973年 8月22日まで認定されず)
  9. ジョージア州(1970年 2月20日、一旦1919年 7月24日に否決)
  10. ルイジアナ州(1970年 6月11日、一旦1920年 7月1日に否決)
  11. ノースカロライナ州(1971年 5月6日)
  12. ミシシッピ州(1984年 3月22日、一旦1920年 3月29日に否決)

脚注

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  1. ^ Hakim, Joy (1995). War, Peace, and All That Jazz. New York, New York: Oxford University Press. pp. 29-33. ISBN 0-19-509514-6  
  2. ^ "Modern History Sourcebook". 2007年7月28日閲覧。
  3. ^ Mount, Steve (2007年1月). "Ratification of Constitutional Amendments". 2007年2月24日閲覧。
  4. ^ a b c d 州知事が承認した日付
  5. ^ For more on Florida's ratification

関連項目

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外部リンク

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