うしろゆびさされ組

うしろゆびさされ組(うしろゆびさされぐみ)は、日本の女性アイドルグループおニャン子クラブに所属していた高井麻巳子と岩井由紀子(ゆうゆ)の2人で結成されたアイドルユニット^{[1] [2]} 。1985年9月30日結成。1987年4月5日、高井のおニャン子クラブ卒業とともに解散。

ユニット結成の経緯

当時のバラエティ番組『夕やけニャンニャン』のチーフディレクター・笠井一二が、フジテレビの編成部・土屋登喜蔵の新番組のテレビアニメ『ハイスクール!奇面組』^{[注 1]} のために、テーマソングを作らせてくれと依頼したことから、その楽曲のためのユニットとして企画がスタートした^[3] 。

メンバー選出

メンバーに高井麻巳子と岩井由紀子が選ばれた背景には、以下のような理由があったといわれている。

• 作中に登場するヒロインの宇留千絵と河川唯に雰囲気が似ているから^[3]
• フジテレビからのタクシーでの帰宅方向が同じだから^[4]

ユニット名の命名

ユニット名は秋元康と笠井一二が考案。「キウイ組」「パパイア組」「キュウリ組」「かいわれ組」などの候補も挙がり、一時「キウイ組」で3万枚のシングル・ジャケットも既に印刷されていたが、秋元の提示した歌詞中にあった「うしろゆびさされ組」という言葉を笠井が気に入り、名称に決定^[3] 。印刷されたジャケットは破棄されることになる。

結成当初は「おニャン子クラブ・うしろゆびさされ組」と名乗り、「おニャン子クラブの一部」というニュアンスが残されたが、その後は単に「うしろゆびさされ組」名義となる。ユニット・コンセプトは『かわいいシュール』^{[5] [6]} 。

ユニット解散

1985年9月30日放送の『夕やけニャンニャン』において、当ユニットの結成発表が行われ、デビューシングル『うしろゆびさされ組』が初披露された^[7] 。10月5日、同曲をリリース。以降、解散までにシングルを計6作、アルバム3作をリリースした。シングル曲は『ハイスクール!奇面組』のオープニング・エンディングテーマに継続して起用され、幅広いファン層を獲得した^[8] 。

1987年1月5日、同年4月をもって高井がおニャン子クラブを卒業することが発表される^[9] 。

ユニットの解散に伴い、上述の『奇面組』のアニメでは、第63話「うしろゆびさされ組の卒業式ジャック」(1987年3月14日放映)にてうしろゆびの2名が本人名義で登場した^[10] 。詳細についてはこちらを参照。

1987年4月5日、国立代々木競技場でのコンサート「おニャン子Sailing夢工場」最終公演で高井がおニャン子クラブを卒業。"万歳三唱"でうしろゆびさされ組は解散した^[11] 。活動期間はちょうど1年半であった。

一時的な再結成

1987年9月20日、「おニャン子クラブ解散記念 全国縦断ファイナルコンサート」国立代々木第一体育館公演で再結成された。この日以降の再結成は一度も無い。

評価

あるアイドルライターは、「うしろゆびさされ組がいなかったら、モーニング娘。からのタンポポもプッチモニも、AKB48からのノースリーブスも渡り廊下走り隊も生まれなかった」として、「グループ派生型ユニットの元祖」であるとしている^[12] 。

• とっておきたいとっておき(1986年10月30日)
• うしろゆびさされ組ファイナル「南回帰線」(1987年3月30日)

• 『あぶな〜い おニャン子』フジテレビ出版、1986年7月3日。ISBN 4-89353-097-6。C0076。 
• 『おニャン子白書』フジテレビ出版、1987年8月24日。ISBN 4-594-00169-6。C0076。 
• 『別冊宝島907 音楽誌が書かないJポップ批評31 おニャン子クラブと永遠のグループアイドル』宝島社〈別冊宝島〉、2003年11月28日。ISBN 4-7966-3691-9。C9473。 
• 『別冊宝島2611号 80年代アイドルcollection』宝島社〈別冊宝島〉、2017年9月7日。ISBN 978-4-8002-7122-8。C9476。 

• うしろ髪ひかれ隊 - 当ユニットの後任
• 渡り廊下走り隊 - AKB48での後輩

• うしろゆびさされ組 | ポニーキャニオン - ウェイバックマシン(2020年9月27日アーカイブ分)

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