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スパーリングの音が響いてきた。ボクシング部の練習所の裏なのだから当然だ。スパーリングをBGMに、意味... スパーリングの音が響いてきた。ボクシング部の練習所の裏なのだから当然だ。スパーリングをBGMに、意味も無く、時折、スマートフォンの画面を確かめる。通知は何も無い。 秋晴れだった。上空に雲はほとんど無かった。空の色は水色過ぎるぐらい水色だった。風は微(かす)かに音を立てるだけ。怖いぐらいに天候は良かった。 こんなに天気が良いと、『彼』がここにやって来た瞬間に、まるで凍っていくかのように、背筋が冷たくなってしまうかもしれない。天気の良さが、わたしのカラダの温度とココロの温度を奪っていきそう。本当に怖い。 スマートフォンを再度見ようとする。画面ロックを解除するのに2回失敗してしまった。自分が自分でなくなっている自分が嫌になる。通知はやっぱり無い。誰からも連絡は来ていない。 通知の有る無しよりも大事なコトがあった。今の時刻が何時何分であるかというコトだ。もちろん、スマホは画面に時刻を示している。