生まれた時に手渡されたのは一枚の紙です
真っ白けで破れそうなたった一枚の紙です
温かくて優しい両手でそっと折りたたまれながら
時々嫌になって勝手にクシャクシャにもしました
生きることはそう小さな机で
折り紙を折るみたいに 一枚の紙からのファンタジー
思いも寄らない出来上がりかもしれない
袴を折ってたのに あれ? 風車
あなたに会えて輪を結んだのは一本の紐です
真っ赤っかで毛糸みたいな細い一本の紐です
指に絡めて慣れない手つきで模様を考えていたら
こんがらがってそっとあなたにほどかれていきました
愛し合うことは旅行の合間に
あやとりを取るみたいに 一本の紐からのミステリー
一人じゃできない物語かもしれない
田んぼがあなたの手で ほら 川になる
生きることはそう願いを包んで
折り鶴を接ぐみたいに 幾重にも連なったファンタジー
どうにもならないことばかりかもしれない
それでも膨らませて さあ 羽根広げて
しりとりをするみたいに 夢 繋ぎましょう
(written by 福場将太)
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