憲政と近現代中国
国家、社会、個人
研究の視角と方法
第1章 近代中国憲政史における自由とナショナリズム--張知本の憲法論と中華民国憲法の制定過程 中村元哉
はじめに
1 憲政をめぐる世界の思想潮流と張知本の政治思想
2 張知本と五五憲草
3 張知本と中華民国憲法
おわりに
第2章 憲法の制定から憲法の施行へ--「政協憲草」とリベラリストの憲政主張(1946〜1972) 薛化元(訳:吉見 崇)
はじめに
1 「政協憲草」から中華民国憲政体制へ
2 憲法施行とリベラリストの憲政主張--雷震を中心に
おわりに
第2部 社会史からのアプローチ
研究の視角と方法
第1章 新式学校の設立と郷村の慣習・民俗をめぐる文化摩擦--清末新政期、四川省における廟の樹木の伐採問題 徐躍(訳:山本 真)
はじめに
1 四川省における新式教育の導入と「廟産興学」
2 廟の樹木に関わる慣習・民俗
3 廟の樹木をめぐる紛糾と訴訟
おわりに
第2章 1940年代、四川省における地方民意機関と秘密結社 山本 真
はじめに
1 四川農村社会と秘密結社・哥老会
2 四川における基層行政制度の改革と哥老会
3 民意機関の光と影
おわりに
第3部 憲法学からのアプローチ
研究の視角と方法
第1章 紆余曲折の中国憲政研究60年--『人民日報』掲載論文を手がかりに 周永坤(訳:石塚 迅)
はじめに
1 「憲政」という語の移植と消失
2 苦難に満ちた「憲政」の復興
3 『人民日報』の影響の下での憲政研究
おわりに
第2章 現代中国の立憲主義と民主主義--人民代表大会の権限強化か違憲審査制の導入か 石塚 迅
はじめに
1 立憲主義と民主主義
2 民主集中制における人民代表大会と人民法院
3 人民代表大会の権限強化か違憲審査制の導入か
おわりに