文化財庁改め、国家遺産庁のホームぺージに相変わらず発掘調査報告書が続々と掲載されています。定期的にチェックしてる積りでも時々見落としてしまいますが、今年の3月に大邱 八莒山城の二次調査(2022-2023)の報告書が上がっていました。一次調査では木製の貯水槽や荷札木簡が発見され大邱では初めての三国時代新羅の城跡として注目されてニュースにもなりました。写真はクリックして拡大してみてください。
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その後二次調査が行われていたことに気付いていませんでしたが、この報告書でこれまで完全に埋没していた城壁、懸門、門の横に円形に張り出させた曲城、水門などの遺構が発掘で確認されたことに驚かされました。統一新羅以降の修改築の跡も残りますが、初築部分は三国時代の新羅で良さそうです。円形の曲城や三角形の水門、縣門などの構造は初期の新羅の石築城の構造に合致しますが、他の同時期の新羅の石城に見られる城壁基底部を補強する基壇補築はありません。基壇補築が無いせいか壁面の傾斜が比較的緩やかで、新羅の石築城技術の過渡期的な様相かも知れないとのことです。
2165 2296 2299 水門遺構の写真です。上の34が取水口側、下の56が出水口側の写真です。
2021年の一次調査の時は在韓中だったので見学に行きました。
https://x.com/BackInMusashi/status/1934899637602922725
報告書の写真にQRコードが付いていますが、リンク先のyoutubeには何と城壁遺構全体の3D画像が!こういう時代になったんだなあと感慨深いです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=W5aHSm5l5Ec
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