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【ソード】クリエイティブ・コンピュータ「M5」

M5は,ソード(現東芝パソコンシステム株式会社)が開発した家庭用のパーソナル・コンピュータで,1982年10月に発表された.

CPUにZ80(3.58MHz)を採用.5万円を切る価格で,本格的に家庭へのコンピュータの浸透を狙った製品である.ROMカセットI/Fを持ち,ソフトウェアは,ROMカートリッジにて供給される.

また,OEMでタカラへも供給され,ジョイパッドを付属したゲーム機としても販売された.

基本的にはゲーム機ではなく,あくまで家庭向けのコンピュータとしてのコンセプトがあり,一体型の本体にはキーボードが装備され,BASIC言語(BASIC-I)も内蔵されていた.

1983年に発表された任天堂のファミリー・コンピュータや,マイクロソフトとアスキーによって提唱されたMSXに先行し,家庭用ホビー向けパソコンの一般化のきっかけとなった製品である.

ハードウェア仕様
CPU Z80(3.58MHz)
サウンドジェネレータ SN76489A音程3和音,ノイズ1音,エンベロープ7種
ROM 8KB(内蔵モニタ),外部カートリッジ使用で最大24KB
RAM 20KB(うちVRAM16KB).外部カートリッジ使用で最大24KB
拡張ボックスで最大52KB
キーボード フルキータイプ(あいうえお順)ひらがなキー
RF出力 映像,音響,NTSC方式,カラーTV用,チャネル1または2を使用,75Ω
画面表示機能 16色・4モード・32スプライトプレーン,スプライトは32個同時使用可能
映像出力 NTSC方式
音響出力 約1Vp-p
外部I/F オーディオカセットI/F,パラレルプリンタI/F
カートリッジコネクタ
寸法 ×ばつ35mm(B5サイズ)
重量 800g(本体のみ)
標準付属品 BASIC-I ROMカートリッジ,AC電源アダプタ,オーディオカセット用信号ケーブル,テレビ接続コード(アンテナ切換スイッチ付),標準ゲームカセットテープ(ゲーム2種)

M5

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