2011年3月15日火曜日
JRuby 1.6.0 がリリースされました。
The JRuby community is pleased to announce the release of JRuby 1.6.0.
- ホームページ: http://www.jruby.org/
- ダウンロード: http://www.jruby.org/download
JRuby 1.6.0 が正規にリリースされました。
JRuby 1.6.0 は過去最大のJRubyリリースです。
このリリースは、ユーザから報告のあった数百の不具合を直し、またRuby 1.9.2との高い互換性を実現しています。
またウィンドウズ上で継続的インテグレーションを行い、これをサポートするプラットフォームに加えました。
ウィンドウズでRubyを体験するのにJRuby 1.6は最適の方法と言えるでしょう。
このリリースではRubyのAPIに基づいたC拡張への対応を試験的に取り入れています。
更に、今までの主なリリースと同様、ユーザの声に耳を傾け、安定性とパフォーマンスの向上を実現しています。
今後一二ヶ月の間は1.6.0へのフィードバックを受けて1.6.1, 1.6.2等、細かくリリースを行う予定です。
1.6.0を是非使ってみて、報告をして下さい。
主な特長
Ruby 1.9.2言語とAPI互換性の実現
- Encoding::Converterとripperは未対応
Rubyメソッド呼び出しのパフォーマンス向上
組み込みのプロファイラ(–profile, –profile.graph)
RSpecを配布ファイルから外しました
C拡張のサポート(試験的)
MavenアーティファクトをRuby gemとして扱える(プレビュー)
Windowsプラットフォームへの対応
1.9標準ライブラリをjruby-complete.jarに追加
組み込みAPIの更なる改善
2000のコミットと270を超える不具合の解消
2010年7月24日土曜日
JRubyのメモリを観察するには
Ruby言語の各実装において、どんなメモリ消費を解析するツールがあるのかが近頃ちょっとした話題になっています。 それもその筈、Rubyで書かれたアプリケーションの(不具合の調査は言うに及ばず)メモリ消費の具合を詳しく調べるのは容易い事ではありません。 JRubyを使わないのなら、そうです。
JRubyはJVM上で走るので、JVM向けに作られた何十ものツールの恩恵に授かる事が出来ます。 中にはJDKに同梱されているものを含め、メモリの調査、解析、レポートをするものもあります。 ヒープダンプが欲しければ、Hotspot系のJVM(SunまたはOpenJDK)に含まれるjmapやjhatが使えます。 もっと高度なツールが欲しければ、Eclipseを基にしたMemory Analysis Tool、 メモリ及びCPU性能解析ツールであるYourKit、 今ではHotspotに含まれているJavaVMを始め、 数多くの選択肢があります。 こうした数多くのツールのお陰でメモリの調査には事欠きません。
本稿では実際にこのうちの二つのツールをどの様に使いこなすか見ていく事にします。 取り上げたツールは起動中のJVMを観察するグラフィカルなツールであるVisualVMと、 ヒープをダンプして事後解析を可能にするjmapとjhatのタッグチームです。