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2025年9月23日 (火)
「8番出口」親になるまでの旅路
ボレロとおじさんが印象的な予告でした。
原作となるのはインディーズゲームだそう。
延々と地下鉄の通路をループしながら異変を見つけて脱出するというゲームらしい。
登場人物は非常に少なく、その中で主人公となるのが二宮和也さん演じる男。
彼はある日、地下鉄通路のループに迷い込んでしまいます。
そこはなんの変哲もないただの地下通路。
しかし、歩いていくと奇妙な出来事、異変が起こります。
明らかに異変であるのがわかるのもあれば、ほんのちょっとの違いであることもある。
それを見つけられなければ、また最初からやり直し・・・。
この無限ループは彼の心象とも言えます。
彼はこの無限ループに入る直前、恋人から妊娠したことを告げられます。
彼は激しく動揺をします。
子供を産ませるべきか、それともやめさせるべきか、そういう思いがぐるぐると巡っていたのでしょうか。
それともただ流され、その決断ですら、恋人に丸投げしようと思ったのでしょうか。
冒頭、電車の中で子連れの若い母親がサラリーマンに怒鳴り散らされる場面に彼は遭遇しています。
彼はそれを見ないようにし、イヤホンをして自分の殻に入りました。
このことから彼はあまり周囲に対して無関心であり、事なかれ主義であり、自ら決断するようなタイプでもないことがわかります。
そんな彼の目の前に突如現れた問題。
それは見てみないようにできる類のものではありません。
ぐるぐると巡る迷いが、まさに迷宮となった地下通路として表出しているように思います。
彼は喘息持ちらしく、ループに入り込んだ時は頻繁に咳き込み、よろよろと吸入器を使います。
地下通路に加えてこの描写は観る者に、強い閉塞感を感じさせる効果がありました。
男は彷徨う中で一人の少年と出会います。
彼は心細いこともあったのか、少年と行動を共にします。
その少年は、未来に彼が持つことになるかもしれない子供のメタファです。
子供と一緒に行動するようになってから、彼は咳き込むこともなくなり、足取りも確かなものになっていった印象があります。
そしてある命の危険を感じるほどの大きな異変があった時、男は少年を救おうと自分を犠牲にする行動をとります。
地下迷宮を巡る旅は、彼が父親としての自覚と成長を得る旅路なのかもしれません。
彼がはっきりと父親としての自覚を持った時、無限ループは終了するのです。
初めて親になる時は誰でも初めての経験です。
自分が親の役割を果たせるのか、考えます。
考えながら、そして動きながら、次第に親としての自覚が出てきます。
ゴールがはっきりとしているわけではないので、何をしたら正解なのかも若rない。
失敗しながら親をやっていく過程こそが、自覚を作る。
地下通路の無限ループは親として成長していく過程の象徴なのですよね。
こう書いてみると、おじさんパートの映画の中での意味合いがちょっとわからなかったですね。
無限ループの緊迫感を印象付ける、という意味はあったと思いますが、主人公の男の親としての成長にどう結びつくのかがちょっとわからなかった。
もう一回見るとわかるかな・・・?
投稿者 はらやん 時刻 22時40分 映画・テレビ, 映画 は行 | 固定リンク