Tweet
[テーマページ目次]
[ダム便覧]
[Home]
ダム温故知新
《第17回》 三滝ダムを訪ねて
写真・文 安河内 孝
当ダムは、1937年竣工の日本で最後に造られた
バットレスダム
で、水圧を受ける鉄筋
コンクリート
版(遮水壁)を扶壁(バットレス)によって支える構造である。日本では扶壁式ダムとも呼ばれる。
その希少性から2002年に土木学会選奨土木遺産に選ばれている。現存するのは6施設であり、消失も含めて8施設が大正から昭和にかけて造られた。当時は、コンクリートの使用量をおさえた経済的なダムとされたが、人件費が高い今日においては、型枠を多く使用するため型枠工の人件費が高く、逆に不経済となる。また、部材が薄いため、厳しい気象の影響を受け易く、当ダムも昭和40年代に遮水壁と梁を補強する大規模な工事が行われた。扶壁の奥、遮水壁の手前にコンクリートブロックを積み、壁を設け、コンクリートの凍害を防ぐ為の保温壁としている。両サイドに
洪水吐
きが設置され、日本で造られた最後のバットレスダムとして、立体和風格子の貴重な扶壁の姿を今も残す。
障子の桟のようにも見える扶壁
扶壁の奥には、凍害を防ぐための防護壁としての
コンクリート
ブロックが見える
(これは、「
月刊ダム日本
」からの転載です。)
[関連ダム]
三滝ダム
(2013年12月作成)
ご意見、ご感想、情報提供などがございましたら、 までお願いします。
【 関連する 「このごろ」「テーマページ」】
(ダム温故知新)
[テ]
ダム温故知新《第1回》 成相池堰堤を訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第2回》 上田池ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第3回》 ??藪堰堤を訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第4回》 明谷ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第5回》 大久保山ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第6回》 丸山ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第7回》 豊稔池を訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第8回》 大城池を訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第9回》 布引五本松ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第10回》 旧・新内海ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第11回》 小ヶ倉ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第12回》 江畑溜池堰堤を訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第13回》 大湊第一水源池堰堤を訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第14回》 上日川ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第15回》 大橋ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第16回》 千本ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第18回》 多々良木ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第19回》 猪ノ鼻ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第20回》 千歳第一発電所取水堰堤を訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第21回》 下筌ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第22回》 井川ダムを訪ねて
[テ]
ダム温故知新《第23回(最終回)》 柳瀬ダムを訪ねて
[
フレーム
] [
フレーム
] [
フレーム
] [
フレーム
] [
フレーム
] [
フレーム
]
[テーマページ目次]
[ダム便覧]
[Home]
AltStyle
によって変換されたページ
(->オリジナル)
/
アドレス:
モード:
デフォルト
音声ブラウザ
ルビ付き
配色反転
文字拡大
モバイル