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全項目表

ダム番号:1511

一庫ダム [兵庫県](ひとくら)



ダム写真

(撮影:灰エース)
031034 灰エース
062817 安部塁
067973 さんちゃん
067957 さんちゃん
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どんなダム

拡張レヤ工法を試験施工
___ 昭和54年にダムの副減勢工コンクリートダム合理化施工法である拡張レヤ工法を試験施工。この工法の我が国における始まりといわれる。その後、布目ダム、栗山ダムなどの本体に採用された。
公団ダムで初めて深層暴気装置を導入
___ 1983年、84年にダム下流で異臭が発生。原因は硫化水素。貯水池の低層部の嫌気化によって硫化水素が発生し、洪水吐きからダム下流に放流されたため。このため水資源開発公団ダムでは初めての深層暴気装置を導入し、低層部の嫌気化を防止。その後、硫化水素の発生はないという。
新しいアウトドアスポット
___ 周辺は県立猪名川渓谷自然公園。新しいアウトドアスポットとしても人気。ダム湖である知明湖のまわりには、県立一庫公園、国崎せせらぎ広場、知明湖キャンプ場などの施設があり、湖畔は近畿自然歩道のコース。ダム湖に隣接した県立一庫公園は平成14年4月に全面開園。湖畔の道、森の広場、ネイチャーセンター、自然観察の森などが。
バスが釣れる
___ ダム湖ではバス釣りができる。バスだけでなく、フナやコイの魚影も濃いという。
周遊マラソン大会
___
毎年11月23日に、「川西一庫ダム周遊マラソン大会」を開催。紅葉に彩られた知明湖畔を多くの市民ランナーが走る。参加者は2000人を超える。
ダム湖は「知明湖」
___
昭和58年に川西市長が命名。ダム湖に突き出した半島にある知明山から取った。知明山はかつて銀、銅を産出した。古くから奇妙な山ということで、奇妙山と呼ばれたが、それがなまって知明山となったといわれる。
[写真](撮影:さんちゃん)
シリーズ ダム百選 投票から
第 19 回 『 がんばっているダム 』
しかく 直下にある都市を、洪水から守りづづけている。下流域の人々に、日々水を送り続けている。多くの人が訪れるので、リクリエーションの場を提供している。都市に近いため、下流の環境回復を頑張っている。毎年、川西一庫ダム周遊マラソン大会が開催され頑張る人が集まる。 (切羽)

第 20 回 『 電車やバスで行けるダム 』
しかく 能勢電鉄山下駅から阪急バスで一庫ダム下車。徒歩5分程度で管理事務所に着きます。
バスは1時間に1本。山下駅から徒歩でも30分程度です。 (森啓治郎)


第 30 回 『 こいのぼりが似合うダム 』
しかく こいのぼりを飾ってくださる一庫ダム。
市街地からもそう遠くなく、ゴミゴミとした街を抜けてすぐに圧巻のダムがあるため見に行きやすくまた、公園などが併設しているため家族連れの通行も多いためこいのぼりの似合うダムかなと思いました。
写真は風もなく泳いでいないのが、ダムの「静」の部分とあうと思い応募しました。 (なちゅ2)

左岸所在 兵庫県川西市一庫字大山 [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯34度54分19秒,東経135度24分42秒 (→位置データの変遷)
[近くのダム] 箕面川(8km)
河川 淀川水系一庫大路次川
目的/型式 FNW/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 75m/285m/441千m3
流域面積/湛水面積 115.1km2 ( 全て直接流域 ) /140ha
総貯水容量/有効貯水容量 33300千m3/30800千m3
ダム事業者 水資源開発公団一工
本体施工者 佐藤工業・大林組
着手/竣工 1960/1983
ダム湖名 知明湖 (ちみょうこ)
ランダム情報 【水特法関係】一庫、水没総面積:149ha、水没戸数:32戸、水没農地面積:17ha、ダム等の指定年月日:昭和49年7月20日、水源地域指定年月日:昭和50年6月21日、整備計画の決定年月日:昭和50年11月13日
【ダム湖百選】(財)ダム水源池環境整備センターのダム湖百選に選定される(平成17年3月16日公表)
【ダムにいる鳥】国土交通省「河川水辺の国勢調査」(2002)
カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、アマサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ハチクマ、トビ、オオタカ、ハイタカ、ノスリ、ハヤブサ、コジュケイ、キジ、クイナ、バン、ドバト、キジバト、アオバト、ツツドリ、ホトトギス、フクロウ、カワセミ、アオゲラ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ミソサザイ、カヤクグリ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、ヤブサメ、ウグイス、オオヨシキリ、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ、カワラヒワ、マヒワ、ベニマシコ、ウソ、イカル、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
【ダムカード配布情報】2024年8月2日現在 (国交省資料を基本とし作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です) Ver1.1
しろまる一庫ダム管理所 9:00〜17:00(土・日・祝日を含む)
ダムカード画像コレクション
一庫ダム Ver.1.0 (2007.07)
[協力:安部塁]
一庫ダム Ver.1.1 (2008.02)
[協力:安部塁]
一庫ダム Ver.1.1 (2008.10)
[協力:安部塁]
一庫ダム [プライベートダムカード 秋] Ver.1.0 (2017.06)
一庫ダム [プライベートダムカード 夏] Ver.1.0 (2017.06)
参考資料
しかく一庫ダム補償交渉の経緯 水資源開発公団一庫ダム建設所副所長安住安二
【第22回水源地問題実務講習会(昭和53年09月07日)】
しかく一庫ダムの打設計画とその問題点 水資源開発公団一庫ダム建設所 ダム出張所長 石 井 義 目正
【第6回ダム施工技術講習会(昭和54年11月15日)】
しかく一庫ダムの低水管理用放流設備 水資源開発公団一庫ダム建設所 調査設計課長 佐 古 圭 次
【第10回ダム施工技術講習会(昭和56年11月2日)】
しかく一庫ダム施工経緯(完成まで) 水資源開発公団一庫ダム建設所 工務課長 川 崎 喜久夫
【第12回ダム施工技術講習会(昭和57年11月12日)】
しかく『一庫ダムのレイクリゾート事業』整備構想について:石川和秀
【ダム日本 No.562(H3.8)】
関連書籍 しかく水資源開発公団一庫ダム建設所 『一庫ダム工事誌』 水資源開発公団一庫ダム建設所 1984
諸元等データの変遷 【05最終→06当初】河川名[猪名川→一庫大路次川]
【06最終→07当初】河川名[一庫大路次川→真野川] 着手[1968→1960]
【07当初→07最終】河川名[真野川→一庫大路次川]

しかく このごろこのごろ目次
一庫ダム「大空とダム・クロス放流と桜の調和美」速報


水機構一庫ダムで、この4月4日(土)−5日(日)にかけて「青空とダムと桜とクロス放流のコントラスト景色」がダム下流広場を開放して見ることができました。初日の4日、つかの間の晴天に恵まれ行ってきましたが、多くの家族連れでにぎわっていました。

一庫ダムのクロス放流とは、私が若き頃の一庫ダム建設時代にタッチした放流設備です。新婚旅行で黒四ダムに行ったとき、雄大なダムからの放流に接し、その想いにはせながら、規模こそ違いますがその美しさを反映させた思い出深い2つの放流が空中でぶつかる絶妙な水流方式です。これを「クロス放流」と称しています。年に一回しか会えない「大空とダム・クロス放流と桜」の調和美(写真添付)がとても素敵でした。

来年は是非見に行かれてはいかがでしょうか。


(2015年4月6日、クロス放流)


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下流河川の環境復元に向けて(一庫ダム)

猪名川の上流に位置する一庫ダムでは、魚が住むような川を復元したいという下流住民の願いに応えて、下流河川の環境復元に取り組んでいる。ここに、その様子を紹介する。
《河川環境が悪化》

一庫ダムは、管理を開始して以来20年ほど経過しているが、大阪から近いことなどから、その間、ダム周辺は大阪のベットタウンとして発展し、河川環境も大きく変化した。ダム周辺は都市に近い数少ないアユの友釣り場として有名だったが、現在では、アユ釣りをする人もアユの姿もみかけることがほとんどなくなってきている。
このため、下流の住民は、かつてのように魚が多く住む川を復元したいと強く願っており、一庫ダムでは、これを受けて試行錯誤しながら下流河川の環境改善に取り組んでいる。


都市に近い一庫ダム
《水際域の復元》

ダム下流の河川は、岩盤が露出し、陸生植物が水際まで繁茂する現象が進行してきている。
アユが生息するには河床材料や水深にある程度変化があり、アユがなわばりを作るための河床材料が必要。アユが隠れるだけの頭大の石が沈み、河床の砂礫、細砂が動くような状態が好ましい。
このため、平成14年に、人工的に陸生植物を除去するとともに、玉石を投入することで水際域と瀬を復元する対策がを実施された。
河川環境の変化
ダム建設当時(昭和57年)

平成14年
玉石の投入とヨシの除去

施工前

施工後

《土砂の投入とフラッシュ放流》

さらに、平成15年には、下流河川で魚類の産卵場所となるような砂場ができ、また、魚類の餌になりにくい長く伸びた藻類等を洗い流すように、河川内に土砂を投入し、併せてダムからの放流水量を増加させるフラッシュ放流が実施された。
これらの結果、少しずつではあるが、河床の環境が変わってきているという。

河川に土砂を投入

(付着藻類の剥離状況)

《地域住民との連携》

地域住民と連携を深めるための努力もされている。地域住民を交えて河川環境復元について議論する意見交換会を開催したり、身近な河川環境の大切さを知ってもらうため、漁業協同組合の指導によるアユの放流体験をかいさいするなど、地域と一体となった活動にも取り組んでいる。

(2004年10月作成)

ダム便覧の説明
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