報道資料
平成23年3月10日
東海総合通信局
e−ネットキャラバンの実施状況について(平成22年度)
携帯電話等へのフィルタリングに効果
総務省東海総合通信局(局長 安藤 友裕(あんどう ともひろ))は、平成22年度におけるe-ネットキャラバン(注1)の実施状況を取りまとめましたので公表します。
ポイント
- 東海管内でのe−ネットキャラバン実施回数は102件で、全国554件の18%。
- 県別では、県の積極的な取組があった三重県が58回(うち三重県こども未来室主催が48回)と最も多かった。(表1)
- このキャラバンへの参加等を通じ、フィルタリングの必要性について保護者の認識が高まったため、利用率に増加の傾向が見られる。(参考1)
- 一方、コミュニティサイト(注2)に起因する事案が増加傾向であることから、地域社会や企業と連携し児童生徒及び保護者等に対する情報リテラシーの一層の啓発活動を実施していく必要がある。(参考2)
- (注1)e−ネットキャラバン:e−ネット安心講座 通信業界キャラバンの略称。インターネットの安心・安全な利用のために、保護者や教職員に向けて実施するガイダンス。総務省・文部科学省や業界団体の共催で、全国規模で講師を派遣する出前方式の講座。
- (注2)コミュニティサイトの定義(コミュニティサイト運用管理体制認定基準):モバイルインターネットにおいて、ユーザー同士のコミュニケーション実現を主目的とする機能を、単独又は複合的に提供することによって、ユーザー同士のコミュニケーションを中心としたサービスを提供するサイトを意味し、出会い系サイトを除くブログ、ソーシャルネットワーキングサービス、ゲームサイトなど。
表1:e−ネットキャラバン実施状況
| 県別 |
実施回数 |
| 東海 |
岐阜県 |
12 |
| 静岡県 |
8 |
| 愛知県 |
24 |
| 三重県 |
58 |
| 管内合計 |
102 |
| 全国 |
554(東海含む) |
図1:実施状況
円グラフ、東海以外83%、三重県10%、愛知県4%、静岡県1%、岐阜県2%。
参考1 岐阜県内の小中高生の携帯電話フィルタリング利用状況
表2:小中高生の携帯電話フィルタリング利用状況
| 回答 |
学年 |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
小 平均 |
中 平均 |
高 平均 |
| している |
2010 |
65.5% |
72.3% |
72.3% |
63.8% |
60.2% |
54.5% |
42.2% |
28.2% |
69.2% |
64.4% |
42.1% |
| 2009 |
66.4% |
70.8% |
62.8% |
60.7% |
53.2% |
47.8% |
35.0% |
23.8% |
68.7% |
57.9% |
35.7% |
図2:岐阜県内の小中高生の携帯電話フィルタリング利用状況
男女比グラフ。2010年の小5の全体は65.5%、女子58.2%、男子41.8%。小6の全体は72.3%、男子37.8%、女子62.2%。中1の全体は72.3%、男子37.2%、女子62.8%。中2の全体は63.8%、男子40.6%、女子63.8%。中3の全体は60.2%、男子41.9%、女子60.2%。高1の全体は54.5%、男子55.4%、女子44.6%。高2の全体は42.2%、男子58.9%、女子41.1%。高3の全体は28.2%、男子56.0%、女子44.0%。
出典:2010年度 情報モラル調査結果(過年度比較)岐阜県教育委員
参考2:出会い系サイト等に起因する事犯の検挙状況(全国)
図3:出会い系サイト等に起因する事犯の検挙状況(全国)
平成18年から平成22年までの比較グラフ図。平成22年は、出会い系サイト被害児童数254人、コミュニティのサイト被害児童数1,239人。検挙件数は出会い系サイト1,025件、コミュニティのサイト1,541件。
出典:平成22年中の出会い系サイト等に起因する事犯の検挙状況(平成23年2月17日警察庁広報資料)
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