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報道資料

平成25年1月29日

東北管内における最近の放送の動向

平成24年3月31日の被災3県(岩手県、宮城県、福島県)の地上アナログテレビジョン放送の停波をもって、全国の地上テレビ放送は地デジに完全移行しました。
地デジ化によって、新たに割当てが可能となった電波の有効利用が始まっています。
また、東日本大震災におけるラジオの再評価等を踏まえたコミュニティ放送の新規開局、エリア拡大のための中継局整備の動きがあります。
東北管内における最近の放送の動向を紹介します。

1.地デジ化後に空きとなった電波の有効利用

(1)「マルチメディア放送」の開始
地デジ化によってVHF−Highと呼ばれる周波数帯(207.5〜222MHz) (アナログテレビの10〜12chに相当)が新たに「移動受信用地上基幹放送」(いわゆる「マルチメディア放送」)用に割り当てられることとなり、東北管内では、株式会社ジャパン・モバイルキャスティング所属の仙台局が平成24年12月14日に開局し、盛岡局及び福島局が平成25年1月18日に予備免許を受けて2月中に開局予定。平成25年度中に青森県、秋田県及び山形県で開局されることにより、東北6県で運用となることが見込まれます
無線局名 無線局免許 運用開始
宮城県 Jモバ仙台MMH 平成24年12月11日 平成24年12月14日
岩手県 Jモバ盛岡MMH 平成25年 1月18日
(予備免許)
平成25年 2月28日(予定)
福島県 Jモバ福島MMH 平成25年 1月18日
(予備免許)
平成25年 2月27日(予定)
【関連報道資料】
しかくV−Highマルチメディア放送を行う移動受信用地上基幹放送局に免許
−東北管内で初めてのV−Highマルチメディア放送−(平成24年12月11日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2410-12/1211a1001.html
しかくV−Highマルチメディア放送を行う移動受信用地上基幹放送局に予備免許
−宮城県に続き岩手県及び福島県で開局予定−(平成25年1月18日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2501-03/0118a1001.html
(2)V−Lowマルチメディア放送実証実験の取組
地デジ化によって、VHF−Lowと呼ばれる周波数帯(90〜108MHz)(アナログテレビの1〜3chに相当)が放送用に割り当てられることとなり、現在東北管内では、東北放送株式会社が平成25年1月11日から実験試験局2局(仙台局、気仙沼局)を開設し、インターネット通信規格による情報を放送波で伝送可能となる技術等の実証実験を実施しています。
実験試験局免許 実験地区
宮城 V−Low実験 平成25年1月11日〜3月31日 仙台局、気仙沼局
喜多方・会津地方 V−Low実験 平成25年3月〜(予定) 喜多方市及びその周辺
【関連報道資料】
しかくV−Lowマルチメディア放送に係る実験試験局に免許
−東北管内で初めてのV-Lowマルチメディア放送実験−(平成25年1月11日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2501-03/0111a1001.html

2.一層の電波の有効利用 (ホワイトスペースの利用)

地デジに割り当てられたUHF帯のホワイトスペース(放送用などの目的に割り当てられていますが、地理的条件や技術的条件によって他の目的にも利用可能な周波数をいいます。)を使用するエリア放送が平成24年4月に制度化されています。
東北管内では、これまで3免許人が開局しており、大学やイベントで活用されています。今後、総務省の復興支援施策を利用する3自治体において開局が予定されており、行政や防災の分野で活用される予定です。
無線局免許人 エリア放送免許 無線局概要 備 考
石巻専修大学 平成24年7月11日〜 ワンセグ 1局
株式会社MTS&P 平成24年7月24日
〜8月5日
ワンセグ 1局 福島わらじまつり(イベント)
東北放送株式会社 平成24年12月14日
〜12年16日
平成25年1月18日
(予備免許)
平成25年2月27日(予定)
三沢市 平成25年1月29日〜 ワンセグ16局 災害に強い情報連携
システム構築事業
葛巻町 平成25年1月29日〜 ワンセグ25局 災害に強い情報連携
システム構築事業
南相馬市 平成24年12月7日
(予備免許)
平成25年2月下旬
開局予定
ワンセグ・フルセグ17局 ICT地域のきずな再生・強化事業
(以下、きずな事業)
【関連報道資料】
しかく東北初のホワイトスペースを活用したエリア限定の地上一般放送局に免許(石巻専修大学)(平成24年7月11日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2407-09/0711a1001.html
しかく福島県初のホワイトスペースを活用したエリア限定の地上一般放送局に予備免許
−「福島わらじまつり」でエリア放送により情報発信−(平成24年7月11日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2407-09/0711b1001.html
しかくホワイトスペースを活用した地上一般放送局に免許
−「全日本実業団対抗女子駅伝競走大会」をエリア放送で情報発信−(平成24年12月14日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2410-12/1214a1001.html
しかく福島県南相馬市のホワイトスペースを活用した地上一般放送局に予備免許
−鹿島区内の9か所、原町区内の8か所に放送局を設置−(平成24年12月7日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2410-12/1207b1001.html
しかく青森県三沢市のホワイトスペースを活用した地上一般放送局に免許
−市内の16か所のエリア放送で行政情報などを提供−(平成25年1月29日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2501-03/0129b1001.html
しかく岩手県葛巻町のホワイトスペースを活用した地上一般放送局に免許
−町内の25か所のエリア放送で行政情報などを提供−(平成25年1月29日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2501-03/0129c1001.html

3.安心・安全のためのコミュニティ放送の拡充の取組

東日本大震災におけるラジオの再評価などを受けて、コミュニティ放送局の新たな開局、中継局整備等が進んでいます。今後、総務省の復興支援施策を利用する2自治体において開局、同じく2自治体においてエリア拡大が予定されています。
自治体名 無線局免許人 無線局免許 備 考
一関市 一関コミュニティFM株式会社 平成24年 4月23日
米沢市 株式会社ニューメディア 平成24年12月21日
いわき市 いわき市 自治体が「受信障害対策中継放送局」を整備して株式会社いわき市民コミュニティ放送のエリアを拡大、平成25年1月29日予備免許、3月に開局予定 きずな事業
宮古市 民間会社 公設民営方式で開局予定
(平成25年中)
きずな事業
大船渡市 NPO法人 公設民営方式で開局予定
(平成25年中)
きずな事業
塩竈市 エフエムベイエリア株式会社 自治体が公設民営方式でエフエムベイエリア株式会社の送信所を変更しエリア拡大予定(平成25年中) きずな事業
【関連報道資料】
しかく岩手県一関市のコミュニティ放送局に免許を付与
−岩手県内で5事業者目のコミュニティ放送局−(平成24年4月23日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2404-06/0423b1001.html
しかく山形県米沢市のコミュニティ放送局に免許を付与
−山形県内で4事業者目のコミュニティ放送局−(平成24年12月21日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2410-12/1221a1001.html.html
しかく福島県いわき市のコミュニティ放送局のエリア拡大
−いわき市内13地区の難聴地域を解消−(平成25年1月29日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2501-03/0129d1001.html
しかくICTによる被災地域の復興を支援
−平成24年度被災地域情報化推進事業の第6回補助金交付を決定−(平成24年12月19日)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/hodo/h2410-12/1219a1001.html

連絡先
放送部放送課
TEL 022-221-0696

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