1 マニュアル改正の主なポイント
(1) 国際基準等を踏まえた防護措置区分等の見直し
化学防護服にかかる国際基準等を踏まえて、最大の防護措置であるレベルA防護措置に新たな規格の化学防護服を定めるとともに、 BC災害の現場における消防隊員の安全性及び活動性を両立させるために、防護措置の迅速かつ適切な選択判断に資するフローチャートを新たに掲載した。
また、大規模イベント等を通じて蓄積された経験等を活かして、危険度に応じた活動区域の設定例について、より実戦的なイメージ図に見直した。
(2) 国際的な知見等を踏まえた迅速かつ効果的な除染活動手順の導入
化学剤等に暴露した多くの要救助者を確実に救命するためには、多くの曝露者を迅速かつ適切に除染することが重要なため、除染手順のフローチャートを合理化するとともに、除染方法の適切な判断に資する目安を新たに掲載した。
(3) 動画資料等の掲載による実戦力の向上
マニュアルの理解度をより高め、災害現場における実戦力を向上させるため、除染活動等の手順等を新たに動画資料で追加した。