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「滑マツ保存会」による現地視察(平成30年11月12日)

平成30年11月12日、「滑マツ保存会」による現地視察を行いました。

滑マツとは 、滑山国有林に自生する樹齢200年を超すアカマツの大径材のことで、特徴として(ア)材がまっすぐで下から上への細りが少ない、(イ)枝下が高く枝が少ない、(ウ)樹皮が極めて薄い、(エ)年輪幅が狭く均等で直円である、(オ)材質は赤色鮮明などです。

かつては皇居新宮殿の内装材や錦帯橋の橋脚材にも使用されましたが、マツ枯れや台風被害などにより本数が激減したことから、地元有識者をメンバーとする「滑マツ保存会」を平成26年3月に設立し、滑マツの保全・再生の取組を行っています。

当日は時折小雨の降る天候ではありましたが、保存会メンバーと山口所職員の総勢15名が、立ち枯れや半枯れ状態の滑マツの視察や、平成29年度に立ち枯れ防止のため薬剤を樹幹注入した滑マツの状況を確認しました。

また、平成3年から平成17年まで後継樹育成試験を行い、その後10年以上経過した試験地も視察し、マツの生育状況を確認しました。地かきを行った箇所は成長も良く、後継樹も育っていました。

最後に意見交換を行い、「マツは陽樹であり日光が当たらないと育たない。」「試験地周囲の広葉樹も切ったほうがいいのでは。」「育つ環境の箇所で地かき等行っては。等の意見が出されました。」

今後も、今回の現地視察における貴重なご意見等を踏まえ、滑マツの保全・再生に取り組んで行きます。



樹幹注入箇所での説明

立ち枯れ状態の滑マツ

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