森の案内人フォローアップ講座「間伐体験」(滑山国有林)(平成29年9月13日)
平成29年9月13日(水曜日)、山口市徳地の森林セラピー基地で活動している森の案内人9名、山口市職員1名の方に、滑山国有林で間伐作業を体験していただきました。
まずは、作業地まで、谷を渡り、林内へ入りました。前日の雨で林内はすべりやすく、怖々と歩道を進む参加者の方々。一歩一歩確実に踏みしめ、滑ること無く、作業地につきました。
一息した後、当所職員が安全作業、伐倒方法等の説明を行い、間伐作業がスタート!
現場はヒノキ林分、25年生。下草は生えておらず、真っ暗。
「どの木から切ろうかな。」「どの方向に倒せばうまく倒れるだろう。」と検討に話し合い、伐倒木を決定。
まずは伐倒方向を決め、受け口作りから。「斜めに鋸を入れるのが難しい!」「なかなか真っ直ぐ切れない。」と、スタートから苦戦します。
次に追い口を入れます。一生懸命鋸を動かして一心不乱に作業を進め、ペキペキバキっといい音がし出すと、皆が「おぉ!倒れるぞ!」と声をそろえます。
しかし、思った方向には倒れても、枝が引っかかり、うまく倒れずかかり木になってしまいました。
参加者で協力し合い、ロープを使って木を引っ張り、また、フェリングレバーで木を回しながら、なんとか倒すことができました。
「ズドン」という大きな音とともに、感動とも安堵ともとれる声が聞こえました。
参加者からは、明るくなった林内を見渡し、「とても明るくなった。」「でも大変だったね〜」といった声が聞こえ、それぞれが間伐後の変化や作業の大変さを感じていました。
林道まで戻ると、「はぁ〜ぁ」と深く大きいため息が漏れました。参加者の皆さんは疲れた様子もありながら、どこか嬉しそうな、達成感にあふれた表情でした。
今回の作業は午前中のみ行い、午後からは森の案内人の拠点である野谷集会所で意見交換が行われました。参加者からは、「とてもいい体験ができた。」「すごく大変な作業だということが分かった。」「間伐の意味や林業の現状も教えてもらいたかった。」「きれいに倒せなかったのが残念。」など屈託のない意見が飛び交い、充実した意見交換となりました。
今後も、間伐の大切さはもちろん、大変さも伝えていけたら良いなと感じた一日となりました。
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