レクリエーションの森の整備
人と森林とのふれあいの場を提供するため、四季折々の自然の美しさを楽しむことができる自然休養林や風景林などのレクリエーションの森を設定し、森林とのふれあい環境を整備しています。
和歌山森林管理署には紀泉高原自然休養林と高野山風景林のレクリエーションの森(2箇所376ha)があり、多くの皆さんに親しまれています。
また、高野山風景林は、「日本美しの森お薦め国有林」として全国93箇所のひとつに選定されており、森林内は樹齢130〜300年の針葉樹天然林と樹齢60年の人工林が優れた景観を構成しています。
それぞれの詳細については、リンク先をご参照下さい。
国民参加の森林づくり
森林環境教育の実践の場として国有林野を利用いただけるよう、プログラムの整備やフィールドの提供などに積極的に取り組んでいます。
この取り組みの一環として、和歌山森林管理署では、総本山金剛峯寺や民間企業等で組織する極楽橋森林整備プロジェクト実行委員会との間で協定を結び、南海電鉄極楽橋駅周辺の国有林をフィールドとして、森林環境保全等に対する理解と関心を深めていただくため「社会貢献の森」の設定をし、森林ボランティアによる森林保全活動を支援しています。
活動フィールド field-katsuyou
協定締結状況
形態 市町村 国有林 協定
面積
(ha) 協定相手方 名称 協定始期 協定終期
支える森 高野町 高野山 1.51 高野山古事の森育成協議会 高野山古事の森 令和4年4月1日 令和9年3月31日
和歌山工業高等専門学校 川又遊々の森 令和3年4月1日 令和8年3月31日
「木の文化」継承への貢献
歴史的に重要な木造建築物や各地の祭礼行事、伝統工芸など木の文化を守るため、国有林野を森林づくり活動のフィールドとして提供等の協力を行っています。
和歌山森林管理署では、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の国有林に「世界文化遺産貢献の森林」や「文化財継承林」、「檜皮採取対象林」を設定し、景観の保全や文化財の修復資材の提供に向けて取り組んでいるほか、木の文化継承に不可欠な大径長尺材などを確保するため、育成協議会との協定により、「高野山古事の森」を活動フィールドとして高野六木を育成しています。
「世界文化遺産貢献の森林」一覧
高野山 kouken-no-mori-kouyasan
高野町石道 聖地高野山の山内を囲むように国有林があり、高野山麗の九度山から参詣道、高野町石道に隣接する国有林が世界文化遺産のバッファゾーンに指定されています。
バッファゾーン 24.65ha
権現山 kouken-no-mori-gongensan
市街から見る権現山 権現山国有林は千穂ヶ嶺を主峰(253m)とし、新宮市街の西側に位置し、熊野の神々が降臨した場所とされており、熊野三山の一つ世界文化遺産「熊野速玉大社」のコアゾーンとバッファゾーンに指定されています。
コアゾーン 23.61ha
バッファゾーン 48.95ha
御手洗 kouken-no-mori-mitarai
美しい海岸と御手洗 御手洗国有林は権現山の南東海岸線にあり、林内を熊野速玉大社と熊野那智大社を結ぶ高野坂コースの古道が通り、世界文化遺産のコアゾーンとバッファゾーンに指定されています。
コアゾーン 0.10ha
バッファゾーン 4.57ha
那智山 kouken-no-mori-natisan
那智の滝と借景林 那智山国有林は熊野那智大社の御神体である那智の滝の水源林と借景林として上流に位置し、一部が世界文化遺産のバッファゾーンに指定されています。
バッファゾーン 123.98ha
白 見 kouken-no-mori-shirami
白見の滝と一体となった森林景観 白見国有林は熊野本宮大社から熊野速玉大社へ熊野川を船で下る参詣ルートの川筋にあり一部が世界文化遺産のバッファゾーンに指定されています。
バッファゾーン 116.13ha
高野山古事の森
設置看板 kojinomori-syokujyu
植樹(平成16年) kojinomori-rinkyo
生育状況(平成22年)
檜皮の森林
木造文化財等の修復に必要な檜皮や原皮師の養成等のためのフィールドを提供しています。(写真は妙法山国有林の檜皮採取)
お問合せ先
和歌山森林管理署
〒646-0011
和歌山県田辺市新庄町2345-1
Tel:050-3160-6120/0739-22-1460