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近畿中国森林管理局

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治山事業

近年の山地に起因する災害は、集中豪雨や地震、火山噴火などを誘因とする山地の崩壊、地すべり、土石流あるいは泥流の発生により人命、財産が被害を受けるなど、その発生形態が多様化しており、災害防止施設の整備や防災、環境面に果たす森林の役割等についての国民的期待が一層高まってきています。

治山事業は、森林の維持造成を通じて山地に起因する災害から国民の生命・財産を保全するとともに、水源のかん養、生活環境の保全・形成等を図るなど極めて重要な国土保全政策の一つとして位置づけられ、安全で安心できる豊かなくらしの実現を図る上で必要不可欠な事業となっています。

奈良森林管理事務所では、民有林直轄治山事業・国有林直轄治山事業を行っています。

民有林直轄治山事業

奈良県の最南端にある十津川村は明治22年8月の集中豪雨による大水害で、当時住民の21%にあたる2,667人が北海道に移住するなどの致命的な被害を受けたところです。

この災害復旧には、現場が山間僻地にあり交通も不便であることなどから、非常に困難な状況にありましたが、昭和7年以降国や奈良県により復旧事業が行われています。

現在は奈良県からの要請により、昭和42年以降近畿中国森林管理局直轄治山事業として当所が施工主体となり事業を行っています。


災害の記録

十津川流域は過去に幾度となく大きな災害に見まわれていますが、今日の荒廃の源は明治22年8月の豪雨によるところが大きく、林内いたるところに崩壊が生じ1ha以上の崩壊地が1,080箇所、崩壊のよる天然ダムが37箇所できたと記録されています。

[画像:災害の記録(水没)] [画像:災害の記録(家屋の被災状況)]

平成23年9月の台風12号・15号により、奈良県南部地域において甚大な山腹崩壊が発生しました。

奈良森林管理事務所では、この災害の復旧にあたるため奈良県からの要請により復旧する工事に取り組んでいます。

事業の概要

荒廃したところで復旧が進んでいないところは、現在もなお土砂が生産され、堆積しては流出するということがくり返されています。この直轄治山事業では、これら箇所を対象として山腹工や渓間工を施工し、崩壊地の復旧や拡大防止、流出土砂の抑止を図るための事業を行っています。

特に施工に当たっては国道、人家の保全等公共性から見た緊急度と施工効果等を十分勘案し配慮しながら進めています。

杉清六丁山腹工事


昭和46年施工前


昭和49年工事完了


森林に復旧(平成14年)



紀伊半島大水害対応状況

事業の概要


十津川村
(PDF : 346KB)


五條市・天川村・野迫川村
(PDF : 438KB)


令和6年度 各工区の施工箇所及び工事概要

十津川村(7箇所)・五條市(1箇所)・天川村(1箇所)

ファイル一括ダウンロード 十津川村(PDF : 3,993KB) 五條市・天川村(PDF : 1,636KB)


(1)五百瀬工区(2号地)
五百瀬工区(2号地)(PDF : 564KB)


(2)濁谷工区
濁谷工区(PDF : 587KB)


(5)山崎谷工区(2号地)
山崎谷工区(2号地)(PDF : 813KB)


(6)今西工区
今西工区(PDF : 927KB)


(7)長殿(テラ谷)工区
長殿(テラ谷)工区(PDF : 543KB)


(8)赤谷工区
赤谷工区(PDF : 744KB)


(9)坪内工区
坪内工区(PDF : 696KB)





令和5年度までの復旧状況

十津川地区 五條市・野迫川村・天川村
平成31・令和元年度 (PDF : 3,255KB) (PDF : 1,421KB)

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