森林共同施業団地の関係者による現地検討会を開催しました。
令和元年11月20日(水曜日)、三重県いなべ市(国有林・民有林)及び岐阜県海津市(民有林)の県境を跨いだ森林共同施業団地において、関係者30名(うち民有林関係者20名)が参加し、現地検討会を開催しました。
この検討会は、今年度の事業状況や来年度の事業予定を関係者で現地確認し、今後のスムーズな事業実行を目的に、年1回行っているものです。
事務局の三重森林管理署長の開会挨拶後、施業団地内の事業地において、それぞれ協定者の担当者等から説明があり意見交換等を交わしました。
今回は、下記4箇所の現地確認を行いました。
- 森林作業道新設(岐阜県海津市) 協定者:岐阜水源林整備事務所(民有林)
- 搬出間伐(三重県いなべ市) 協定者:津水源林整備事務所(民有林)
- 搬出間伐(岐阜県海津市)、中間土場 協定者:岐阜県森林公社(民有林)
- 植栽、獣害対策(三重県いなべ市) 協定者:三重森林管理署(国有林)
- 森林作業道新設箇所(岐阜県海津市:民有林)では、令和元年度1,460mの森林作業道新設工事が行われており、完成間近の現地を確認しました。この事業箇所は、平成31年3月に新たな協定者(岐阜水源林整備事務所)として森林共同施業団地の協定を締結し、民国連携した路網(森林作業道)整備を、今年度から取り組んでいるものです。令和2年度以降も引続き森林作業道の新設計画があり、この森林作業道を利用した搬出間伐が予定されています。
新設森林作業道の連結地点 - 搬出間伐事業地(三重県いなべ市:民有林)では、平成30年度の搬出間伐(6.72ha)の実施箇所、令和元年度の搬出間伐(4.12ha)予定地の現地確認を行いました。この現地では、平成30年度の搬出間伐として丸太を出材(221m3)しており、団地内の民有林の作業道から国有林の林道を通行し近隣の木材市場へ出材されました。今年度も搬出間伐(4.12ha)が予定されており、この間伐後、次回は主伐を行うとの説明を受けました。
搬出間伐1 - 搬出間伐事業地(岐阜県海津市:民有林)では、令和元年度の搬出間伐(9.16ha)実施箇所において、現地確認を行いました。ここでは、作業効率・搬出コスト等を考慮し列状間伐で行われており、この間伐後さらに15年後に間伐を行い、主伐を行うとの説明を受けました。
続いて、先ほどの搬出間伐事業地から出材された丸太を大型トラックに積み込む中間土場(三重県:国有林内)の視察を行いました。また、ここでは新たな取組として民国が連携したシステム販売を行っており、森林公社担当者から数量をまとめた結果有利な販売単価につながったなどの説明がありました。
搬出間伐2 中間土場 - 植栽、獣害対策(三重県いなべ市:国有林)では、令和元年度に新たな取組として実施した三重県産の花粉対策スギコンテナ苗の植栽箇所と、目隠しネットを使用した獣害防護柵の設置状況の現地確認を行い森林管理署担当者から説明を受けました。
獣害防護柵1 獣害防護柵2花粉対策苗の植栽
全体の意見交換では、林道の修繕について大型トラックの安全通行確保のため、路面・カーブ区間の改良要望等が出されました。 令和2年度末には、平成28年7月に協定を締結してから約5年経過し、搬出間伐の事業が既に完了している協定者もいることから、協定の更新については協定者での意向を確認・事業計画の見直しを行い、区域拡張の検討も行いながら継続した取り組みを行うこととしています。
お問合せ先
三重森林管理署
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