氷ノ山古生沼における貴重な植物の保護活動
氷ノ山後山那岐山国定公園内の奥山・四ケノ仙国有林に所在する『古生沼の高地湿原植物群落』や『古千本・千本杉の奥山湿性植物群落』には、兵庫県レッドリストAランクに指定されているヤチスゲ等の貴重な植物が自生しています。しかし、平成16年頃からシカによる食害や湿地を踏み荒らす被害が発生するようになり、このまま放置すると貴重な植物が絶滅するおそれがあることから、但馬の貴重な植物を保護する活動を行うボランティア団体が主体となり、養父市や兵庫森林管理署が一緒になって、シカの進入を防ぐ柵を設置、管理する取り組みを行ってきました。
令和5年春に活動を行ってきたボランティア団体が解散したことをうけ、令和6年3月28日に養父市と兵庫森林管理署との間で『古生沼の高地湿原植物群落外における植生保護の推進に関する協定』を締結し、湿原へのシカの進入を防ぐ柵の維持管理を協力して行っていくこととしました。
令和6年5月15日(水曜日)には養父市と兵庫県生物学会会員や地元ボランティアと共に、シカの進入を防ぐ柵の補修や、積雪による破損を避けるため冬期に外していた柵の再設置作業を実施しました。
今後も養父市等と連携し湿原の保護活動を行っていきます。
古生沼のある山頂付近の遠景
防護柵設置の様子
写真1:古生沼のある山頂付近の遠景
写真2:防護柵設置の様子
防護柵設置の様子
防護柵修繕の様子
写真3:防護柵設置の様子
写真4:防護柵修繕の様子
花をつけたヤチスゲ
エゾリンドウ
写真5:花をつけたヤチスゲ(兵庫県RL:Aランク)
写真6:エゾリンドウ(兵庫県RL:Aランク)
お問合せ先
兵庫森林管理署担当者:次長
TEL:050-3160-6170(代表)