概要
説明
Linux PTPスタック(ptp4l)や、ClockMatrixTMのようなクロッキングデバイスは完全にオープンソース化された電気通信以外のソリューションを開発する能力をユーザに与えます。グランドマスターまたはスレーブクロック生成のいずれかでテスト済みの実証されたソリューションがあることは開発者にとって容易な出発点を確立され、市場投入までの時間を大幅に短縮し、革新的で差別化された優れたソリューションに専念できます。
Linuxソフトウェア用のルネサス高精度時刻同期プロトコル(PTP) クロックマネージャ(pcm4l)は、IEEE 1588や同期イーサネット通信要件をサポートし、厳しいITU-Tネットワーク同期および時間配信に対応します。PTPクロックマネージャは、IEEE 1588-2008/2019準拠のPTPスタックを補完するもので、ITU-T標準G.8273.4およびG.8263のニーズに対応したクロックサーボとPDV(パケット遅延変動)フィルタを特長とします。ITU-T標準G.8273.2のフィルタリングをハードウェアでサポートするルネサス製ClockMatrixシンクロナイザとの併用に設計されていますが、旧世代のデバイスでも使用できます。PTPクロックマネージャ ソフトウェアはルネサス製のクロック同期デバイス(8A34001など)と併用している限り、(ライセンスに基づき)無償で提供されます。
このソフトウェアと合わせて、ルネサスはメインラインLinuxでPTPカーネルドライバを開発し、タイムスタンプの管理とネットワーク全体にわたって同期確立するための実証済みのソリューションを作成するお手伝いをします。ルネサスは、TSUベンダのソフトウェア配布にPTPカーネルドライバが含まれるよう、積極的に働きかけています。PTPクロックマネージャ ソフトウェアを使用する前に、PTPカーネルドライバを実装し、正しく機能させることを期待します。AMD ZynqTM UltraScale+ TM RFSoCをベースにしたデザインについては、 ZCU670評価キットおよび2024.1イーサネットTRDをご参照ください。 AMD Zynq UltraScale+ MPSoCをベースにしたデザインについては、ルネサスはZCU102 FPGA Mezzanine Card (FMC)とVivado/PetaLinux 2020.1に基づくファイルを提供することができます。より直接的なサポートが必要な場合は、そのサポートに適用される料金について営業にご相談ください。
ルネサス クロックシンセサイザ/ドライバのセットの主要なソースは、Linuxカーネルからです。インツリードライバはカーネルソースのdrivers/ptp(ptp_clockmatrix.c、ptp_clockmatrix.h、ptp_idt82p33.c、ptp_idt82p33.h)および drivers/mfd(rsmu、rsmu_i2c、rsmu_spi)にあります。最新バージョンのドライバがカーネルに採用されるまでには時間がかかり、また、個々のディストリビューションがカーネルと整合するのにも時間がかかるため、お客様が最新バージョンのドライバセットを入手できるサイトもrenesas/linux-ptp-driver-package (github.com)で提供しています。また、このサイトでは、pcm4lやユーザソフトウェアがクロックシンセサイザにアクセスするための追加インタフェースを提供するrsmuドライバのソースも提供しています。
ESMC(イーサネット同期メッセージングチャネル)の品質レベルメッセージの処理とSyncE DPLLの制御のために、ルネサスはSynchronous Ethernet Daemon (synced) ソフトウェアを提供します。
カーネル、PTPクロックマネージャ、ClockMatrixデバイスのパワーを組み合わせて、お客様は電気通信や電気通信以外の活用に対してベンダーのタイムスタンプユニット(TSU)でルネサスのソリューションを容易に導入できます。多数のTSUベンダーもLinuxでカーネルドライバを提供しており、プラグアンドプレイ開発環境を構築しています。
インターネット全体とグローバル通信ネットワークを通した同期の需要が高まっています。 同時に、ますます厳しい同期への需要が高まっており、ネットワークはこれら需要への対応に適応しています。 オペレータもO-RANとホワイトボックスのネットワークソリューションへ移行してコスト削減やイノベーション促進を検討しています。 新しいベンダーが論争に入るにつれて、IEEE1588と同期イーサネットのネットワークへの需要に対応するためのオープンソース化されたソフトウェアへの要求が高まっています。 ルネサスは最初にそのようなソフトウェア、Linux用の高精度時間プロトコル(PTP)クロックマネージャで説得力のあるソリューションを提供しています。
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ビデオ&トレーニング
This video gives a brief overview of Renesas’ PTP Clock Manager for Linux Software, which supports IEEE 1588 and Synchronous Ethernet communication requirements. Designed for use with ClockMatrixTM synchronizers from Renesas, which support ITU-T standard G.8275.2, it can also be used with older generation devices. The PTP Clock Manager software is provided free of charge (under license) as long as it is paired with a clock synchronization device from Renesas. Combining the power of the kernel, PTP Clock Manager, and ClockMatrixTM devices, customers can easily deploy the Renesas solution with any vendor’s Time Stamp Unit (TSU) for their telecom and non-telecom applications.
This video is the first of a two-part series focusing on the G.8275.1 PTP telecom profile for phase/time synchronization with full timing support from the network. Learn how to set up and confirm functionality using the ptp4l kernel driver. See validation and performance results when using ptp4l with the ClockMatrix family of devices from Renesas.
To learn more, visit renesas.com/clockmanager.