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ページID:101142更新日:2021年9月6日
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富士山は、古来から皆に親しまれ、世界の宝として平成25年に世界遺産登録されました。しかし、世界遺産登録以降、登山者の増加等に伴い、本来富士山麓に生息していないセイヨウタンポポやシロツメクサなどの外来植物の分布が拡大しています。その結果、従来富士山麓に生息してきた植物と外来植物(国内由来の外来種を含む)との交雑、外来植物による在来植物の被圧等による生態系への影響が懸念されています。
このため、山梨県では、「クラウドファンディング型ふるさと納税」を活用し、富士山の独自で豊かな自然を次世代にへ残すため、外来職植物の侵入防止と駆除活動を実施しています。下記サイトから、皆様の御協力をお願いします。
クラウドファンディング型ふるさと納税(さとふるクラウドファンディング)
セイヨウタンポポ シロツメクサ
登山者により、外来植物の侵入や、本来、高山・亜高山帯には分布しない低地性植物の侵入の可能性があり、在来種との競合や交雑が発生する恐れがあることから、靴裏や衣服に付着した植物の種子を落とす外来種防除マットとブラシを7月上旬から9月中旬までの間を設置しています。設置場所は次の4か所です。
(1)奥庭駐車場から御庭への入り口 (2)スバルラインから御庭への入り口
[画像:奥庭駐車場から御庭への入口][画像:スバルラインから御庭への入口]
(3)五合目から御中道への入り口 (4)五合目から六合目への入り口
登山前に外来種防除マットに足を乗せ、靴底をマットにこすりつけ靴底の土砂を落としてください。マットには受け皿がついており、マットに落ちた土砂は回収します。また、サインスタンドにはブラシが付いていますので、衣服についた種子等を落とすために使用してください。
[画像:講習会座学]令和2年8月25日に外来種についての啓発活動及び防除活動のため、富士山五合目駐車場で外来種の同定方法などを指導する講習会を実施しました。
当日は、地元市町村職員やNPOの方など16名が参加しました。
現地での除去作業前に、富士山科学研究所で「外来種対策を実施する理由」、「富士山五合目の重要性」、「除去対象種」について座学を実施しました。
座学実施後は、富士山五合目に移動し、富士山五合目に植生している国外外来種であるセイヨウタンポポ、シロツメクサ、国内外来種であるバッコヤナギ、オオバコ、ヨモギを対象に現地で在来種と外来種の見分け方の講習実施後に除去作業を実施しました。1時間程度の現地作業で約42kgの外来植物を除去しました。
令和3年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から講習会は中止し、山梨県の職員と関係者で除去活動を実施しました。
※(注記)富士山五合目付近は、富士箱根伊豆国立公園の特別保護地区や特別名勝富士山に指定されており、外来種であっても勝手に除去をすることはできません。富士山五合目付近での活動は、各関連機関から許可を受け、実施しております。