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富士の国 やまなしの魅力
「燃料電池(Fuel Cell)」とは、水素を燃料にして空気中の酸素と電気化学反応させる際に生まれるエネルギーを使って発電する装置のことです。水素は再生可能エネルギーなど多様な一次エネルギー源から製造できること、利用時に水しか排出しないことなどから、究極のクリーンエネルギーともいわれ、燃料電池を活用することでエネルギーの高効率な利用が可能で、エネルギー消費量や環境負荷の低減に大きく貢献することが期待されています。山梨県では水素・燃料電池関連産業の集積地「やまなし水素・燃料電池バレー」をめざして、関連産業の集積・育成や、普及啓発活動などさまざまな取り組みを行っています。
山梨県では、今後成⻑が期待される水素・燃料電池産業の集積・育成を図るため、研究開発拠点等が集積している本県の優位性を生かし、水素・燃料電池関連産業の集積地「やまなし水素・燃料電池バレー」の実現を目指して、産学官金が連携して進める取り組みの方向性と目標を示す「やまなし水素・燃料電池バレー戦略工程表」を2018年3月に策定し、燃料電池産業の核となる企業の誘致や、関連産業に参入する県内企業の育成などを進めています。
山梨大学燃料電池ナノ材料研究センターおよびクリーンエネルギー研究センターでは、燃料電池の本格・大規模普及を可能にする高耐久・高性能・低コストの電極触媒、電解質材料(膜/バインダー)等に関する世界トップレベルの研究開発を産業界と連携して進めています。
2015年6月に山梨大学が新設した「水素・燃料電池技術支援室」では、山梨大学に蓄積されている豊富なノウハウと世界最高レベルの研究施設や設備を駆使して、新規参入企業等への技術支援を行っています。
一般社団法人水素供給利用技術協会(HySUT)では、水素ステーション全体又は部品・構成機器に関する水素の実環境下での一層の安全・安心に資する技術開発及び水素ステーションの運転・管理手法の更なる高度化を図る技術開発を目的とし、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業にて水素技術センター(HTC)を甲府市に建設しました。
HTCでは、実際の商用水素ステーションと同様の環境下における各種試験の実施、また、HySUTが実証ステーションや安全・安心事業で培ってきた経験を基にした講習会を開講しています。
山梨県産業技術センターでは、NEDOが進めている燃料電池の高性能化・低コスト化・生産性向上を目的とする研究開発プロジェクトに参画し、センター内に燃料電池セル評価設備の整備を行い、2016年4月より運用を開始しました。
燃料電池セルの性能や耐久性を所定の発電評価方法で測定し、その結果から材料などの改良を進めるための情報を提供することで、膜/電極接合体(MEA)や材料の開発を支援しています。
燃料電池自動車や水素ステーションの普及に向けて、2014年7月に山梨県燃料電池自動車普及促進計画を策定し、燃料電池自動車の公用車への率先導入や水素ステーション運営事業者への助成などを行っています。
2016年2月には、山梨県内初の水素ステーションが甲府市飯田にオープンしました。