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ページID:21632更新日:2024年11月25日
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食中毒は梅雨時期から初秋までがピークとなっていますが、冬に多く発生する食中毒もあります。それが、ノロウイルスによる食中毒です。
ノロウイルスは、ごく小さい球形のウイルスで、食品内で増殖せず、人の腸内で増殖します。このため、下痢便や吐いた物の中には大量のウイルスを含んでおり、二次感染の原因になります。
これまで、海中で汚染されたカキなどの二枚貝が食中毒の原因とされてきましたが、近年の事例では、「調理する人」を介して二次汚染された食品を食べたときや、介護に携わる人などが、糞便や吐物の処理をすることで、間接的に感染するケースが増えています。
通常は、食べてから1〜2日後に激しい吐き気や嘔吐、腹痛、下痢(水様便)、発熱が生じますが、他に頭痛、上気道炎など、風邪に似た症状の場合もあります。後遺症はありませんが、ひどい下痢が続いた場合脱水症状になることもあり、入院・点滴などの処置が必要になることもあります。
正しい知識を身につけ、しっかりと予防対策を行いましょう。
平成27年度に国立医薬品食衛生研究所おいて実施されました「ノロウイルスの不活化条件に関する調査」において、塩素系消毒剤やエタノールの中にはノロウイルスに対して不活化効果を期待できるものがあること等の知見が得られました。
これをうけ大量調理施設衛生管理マニュアルに、器具、容器等に塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸水、次亜塩素酸水等)やエタノール系消毒剤を使用する際の留意点、有機物存在下で不活化効果を示した亜塩素酸水又は次亜塩素酸ナトリウム等を十分な洗浄が困難な器具に使用する際の留意点が追加されました。
大量調理施設衛生管理マニュアル(平成29年6月16日改正版)(PDF:320KB)