(報道発表資料)
2025年8月29日
NTT東日本株式会社
株式会社NTT ArtTechnology
公益財団法人 NHK交響楽団
×ばつNTT東日本グループ 音楽教育プログラム」を宮城県で開催
〜出張レッスンやリハーサル見学、オンラインレビュー等を通じ、中高生に音楽の楽しさや成長を実感する機会を提供〜
- NTT東日本株式会社(代表取締役社長:澁谷 直樹、以下「NTT東日本」)と株式会社NTT ArtTechnology(代表取締役社長:国枝 学、以下「NTT ArtTechnology」)は、公益財団法人 NHK交響楽団(理事長:中野谷 公一、以下「N響」)と連携し、昨年度より中高生に向けた音楽教育プログラムを展開しています。
- 今年度は、宮城県富谷高等学校および、宮城県仙台第一高等学校を対象に、リハーサル見学、出張レッスン、オンラインレビューを実施いたします。
- 8月22日に生徒に向け、N響の仙台公演※(注記)1のリハーサル見学を開催しました。9月以降は、両校に対しN響メンバーによる出張レッスンやオンラインレビューを予定しています。
- ※(注記)1NHK交響楽団演奏会 仙台公演 https://www.nhkso.or.jp/concert/20250822.html?pdate=20250822新規ウィンドウで開く
1.背景と目的
NTT東日本とN響は、「音楽はコミュニケーション」をコンセプトに、1985年4月から180回にわたり、コンサートを開催してきました。この活動から、音楽との出会いや触れ合いにより心豊かな社会の実現につなげることができたと考えています。さらにNTT東日本は、子ども・高齢者や災害の被災住民の方に向けたコンサート開催など、N響が実施してきた様々な社会貢献活動に共感し、音楽分野での更なる連携による価値創造を目的に、2024年4月よりN響の特別支援企業に参画いたしました。
NTT ArtTechnologyは、デジタルによる文化芸術の保存と活用を通じ、地域と地域・世界をつなぎ地域の活性化をめざしています。これまで音楽分野においては、IOWNを活用したリアルタイム・リモートコンサート※(注記)2やサテライト配信公演※(注記)3の開催などを行ってきました。
上記を背景に、NTT東日本とNTT ArtTechnologyは、N響の協力のもと、中高生に向けた音楽教育プログラムを展開することとし、初回の昨年度は、福島市の中学校2校の生徒約70名を対象として音楽教育プログラムを実施しました※(注記)4。地域の生徒たちに音楽の楽しさを感じてもらうとともに、自身の演奏スキルの上達を促す、音楽教育プログラムを実施することで、音楽を通じた地域循環型社会の創出をめざします。
- ※(注記)2東京-大阪-神奈川-千葉をIOWN APN 関連技術でつなぐリアルタイム・リモートコンサート「未来の音楽会Ⅱ」を開催
https://www.ntt-arttechnology.com/news/20221222release.pdfPDF[1.28MB] - ※(注記)3第180回 NTT東日本N響コンサートのサテライト配信公演を11月2日に小布施町北斎ホールにて開催
―高音質配信による高い臨場感と、マルチアングル配信による自由度の高い音楽鑑賞体験を提供―
https://www.ntt-arttechnology.com/news/release20230915.pdfPDF[1.3MB] - ※(注記)4N響とNTT東日本グループが連携して音楽教育プログラムを展開
〜出張レッスンやオンラインレビュー等を通じ、地域の子どもたちに音楽の楽しさや成長を実感する機会を提供〜
https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20240725_01.html
2.今年度の音楽教育プログラムについて
今年度は、宮城県富谷高等学校 弦楽合奏部および、宮城県仙台第一高等学校 吹奏楽部の生徒たちが音楽教育プログラムに参加いたします。音楽教育プログラムでは、3ステップの取り組みを通じ、音楽に対する興味や理解を深め、学びを定着させるとともに、N響の演奏に触れることで音楽への感動を体験、さらなる成長をめざす学びにつなげていくことをめざしています。
(1)リハーサル見学(実施済み)
コンサートのリハーサルに生徒を招待し、N響の演奏を聴いていただきました。併せて、マルチアングル配信での演奏風景の視聴と、PSZ(Personalized Sound Zone)技術を搭載したオープンイヤー型イヤホンnwm「耳スピ」※(注記)5による楽曲解説を提供しました。
<特徴>
① マルチアングル配信システムでの演奏配信
生徒たちは手元のタブレット端末を使って、3種類のアングルの中から好きなものを選び、演奏の様子を視聴できる「マルチアングル配信」を楽しむことができます。選択可能なアングルは以下の3種類です。
| 指揮者アングル | 指揮者の表情やタクトの動きにフォーカスした映像 |
|---|---|
| 上手(かみて)アングル | 舞台の上手側にいる演奏者にフォーカスした映像 |
| 下手(しもて)アングル | 舞台の下手側にいる演奏者にフォーカスした映像 |
これらのアングルを通じ、通常の公演では見ることが難しい角度や距離から、演奏の様子を臨場感たっぷりにご覧いただきました。
② nwm「耳スピ」による楽曲解説
注目の若手指揮者・湯川 紘惠さんに楽曲解説を担当していただきました。楽曲の聴きどころや楽器の使われ方、さらにはリハーサル内での演奏者たちのやり取りについてもお話いただきました。耳をふさがないnwm「耳スピ」を使用することで、N響の演奏と湯川 紘惠さんの楽曲解説を同時に楽しむことができ、音楽への理解と感動がより深まる鑑賞体験を提供しました。
<実施概要>
| 日時 | 2025年8月22日(金) 14:30〜16:30 |
|---|---|
| 会場 | 仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール |
| 解説者 | 湯川 紘惠(指揮者) |
<実施模様>
リハーサル見学の模様
学習用端末でマルチアングル配信と楽曲解説を視聴
湯川さんによる楽曲解説
湯川さんから生徒たちへメッセージ
コンサートマスター 郷古さんから生徒たちへメッセージ
配信画面
<参加者からのコメント>
- 湯川さんの解説の中で「曲中でサプライズがあります」というお話があり、曲調の変化や即興を堪能できました。演奏の中で美しいボーイングが印象的で、来月の出張レッスンではボーイングの仕方や曲の抑揚の付け方を学びたいと思いました。(宮城県富谷高等学校 生徒)
- 楽曲解説があることで演奏の中でどの音に注目すればいいのかが分かり楽曲の理解が深まりました。また、曲と曲の間での指揮者からの指示についても解説があり、楽譜に書かれている以上のニュアンスや音楽の表情を奏でることを意識されていると感じました。(宮城県仙台第一高等学校 生徒)
- ※(注記)5nwm「耳スピ」 https://nwm.global/新規ウィンドウで開く
(2)出張レッスン(今後実施予定)
N響メンバーが学校を訪問し、生徒の演奏に対する指導を行います。楽器ごとに分かれてのパートレッスンと、部活全体の演奏を指導する合奏レッスンを行います。パートレッスンでは楽器の持ち方や音の響かせ方など個人の演奏技術向上を図り、合奏レッスンではチームとして調和のとれた音楽を奏でることをめざします。
<実施概要>
① 宮城県富谷高等学校
| 日時 | 2025年9月8日(月) |
|---|---|
| 参加者 | 宮城県富谷高等学校 弦楽合奏部部員 |
| 講師 | N響 第1ヴァイオリン次席奏者 倉冨 亮太、ヴィオラ首席代行奏者 中村 翔太郎、 チェロ奏者 市 寛也 |
② 宮城県仙台第一高等学校
| 日時 | 2025年9月22日(月) |
|---|---|
| 参加者 | 宮城県仙台第一高等学校 吹奏楽部部員 |
| 講師 | N響 クラリネット首席奏者 伊藤 圭、トランペット首席奏者 菊本 和昭 |
昨年の様子(福島市立信夫中学校)
昨年の様子(福島市立福島第一中学校)
(3)オンラインレビュー(今後実施予定)
生徒の練習成果に対し、N響メンバーが遠隔地からレビューを行います。生徒たちが自身の演奏に対するフィードバックを受け、再学習を通じて学びを深めることにつなげていきます。
<実施概要>
| 時期 | 2025年秋頃実施予定 |
|---|---|
| 講師 | N響メンバー |
3.今後の展望
今回の取り組みを通じて得られた成果を活かし、他地域への音楽教育プログラムの展開や、新たな技術を用いた音楽体験の創出、地域活性化への更なる貢献を推進します。
報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。