上祐派"新団体"設立について
2007年5月9日 更新
公 安 調 査 庁
(上祐派"新団体"設立について記者発表する片岡義篤・調査第一部長【写真中央】)
オウム真理教において,いわゆる上祐派の最高幹部・上祐史浩が,5月7日までに,新団体「ひかりの輪」を設立し,同月9日,その旨を記者発表したとのことである。
「ひかりの輪」の「代表役員」として中心的な地位にある上祐については,平成18年1月23日の公安審査委員会決定において,松本・地下鉄両サリン事件の前後を通じて教団の武装化に関する重要な情報を知り得る枢要な地位に立ち,教団の事務に従事し,かつ,その意思決定に関与し得る立場にある役員であったことが認められている。
また,その構成員については,入会したとする出家信徒の全員が,これまで教団の出家信徒として公安調査庁に報告されていた者であり,かつ,そのほとんどが,地下鉄サリン事件以前から教団の信徒であったことが確認されている。
さらに,同団体においては,出家制度を引き続き堅持しており,全国各地に所在する従前の拠点施設において,集団居住を継続している。
加えて,その共同目的は,麻原が提唱する「衆生救済」をそのまま受け継いだものである上,上祐が行う説法や使用するとされる教材類の内容には,麻原の説く教義が内包されているものと認められる。
これらのことから,公安調査庁としては,同団体についても,その目的や組織構成などからして,観察処分の対象団体に該当し,同処分の効力が及ぶものと判断しており,引き続き,観察処分の厳正な実施を通じ,同派の活動実態の解明に努めてまいる所存である。
「ひかりの輪」の「代表役員」として中心的な地位にある上祐については,平成18年1月23日の公安審査委員会決定において,松本・地下鉄両サリン事件の前後を通じて教団の武装化に関する重要な情報を知り得る枢要な地位に立ち,教団の事務に従事し,かつ,その意思決定に関与し得る立場にある役員であったことが認められている。
また,その構成員については,入会したとする出家信徒の全員が,これまで教団の出家信徒として公安調査庁に報告されていた者であり,かつ,そのほとんどが,地下鉄サリン事件以前から教団の信徒であったことが確認されている。
さらに,同団体においては,出家制度を引き続き堅持しており,全国各地に所在する従前の拠点施設において,集団居住を継続している。
加えて,その共同目的は,麻原が提唱する「衆生救済」をそのまま受け継いだものである上,上祐が行う説法や使用するとされる教材類の内容には,麻原の説く教義が内包されているものと認められる。
これらのことから,公安調査庁としては,同団体についても,その目的や組織構成などからして,観察処分の対象団体に該当し,同処分の効力が及ぶものと判断しており,引き続き,観察処分の厳正な実施を通じ,同派の活動実態の解明に努めてまいる所存である。