公安調査庁は,オウム真理教施設に対し,次のとおり129回目の立入検査を実施した。

南烏山施設(東京都世田谷区南烏山所在)

7月20日午前9時27分から同日午後2時5分までの間

合計29人(施設内に立ち入った調査官合計26人)

19都道府県下・延べ214か所(実数105か所)

本施設は,教団幹部が多数居住し,教団中央部署の多くが配置されるなど,依然として実質的な教団本部機能を有していることが改めて確認された。また,上祐派(GSハイム)と反上祐派(第1サンサンマンション)が分離居住し,それぞれが経理担当者を配置し別会計で活動している状況などが確認された。
両派が使用する建物内には,それぞれ道場が設置され,教団特有の祭壇が備え付けられていたほか,反上祐派が使用する建物内だけではなく,麻原の影響を排除すると標榜する上祐派にあっても同派使用の建物内に麻原の著書である「三大教典」を始めとする教団刊行物,同人の説法等を収録したビデオ・カセットテープ,DVD,CDなどが多数保管されており,施設内信徒が依然として麻原の影響下にある実態も確認された。