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立入検査実施結果について

2006年1月24日 更新
公 安 調 査 庁

立入検査実施結果について

公安調査庁は,次のとおり,オウム真理教関連施設5か所に対し,118回目の立入検査を実施した。

1 場所

大阪施設(大阪府大阪市西成区中開所在)
生野施設(大阪府大阪市生野区新今里所在)
大阪新今里施設(大阪府大阪市生野区新今里所在)
大阪大今里施設(大阪府大阪市東成区大今里所在)
大阪平野施設(大阪府大阪市平野区所在)

2 日時

1月24日午前7時57分から同日午後5時20分までの間

3 動員した公安調査官数

計51人(この内,施設内に立ち入った調査官計35人)

4 今回を含めてこれまで立入検査を実施した施設数

19都道府県下・延べ191か所(実数101か所)

5 検査結果

① 大阪施設は,昨年11月,正大師・上祐史浩に反対する信徒らが本施設から退去して以降は,上祐支持派の信徒らが占拠し,西日本における自派勢力拡大のための活動拠点となっており,出家信徒数人が常駐して修行しながら,在家信徒の指導・教化を行うための施設として使用されていることが明らかとなった。また,同施設内には,教団特有の祭壇を設置した修行用道場(二部屋)があり,麻原彰晃こと松本智津夫の著書である「三大教典」などの教団刊行物や,同人の説法を収録したビデオテープ,CD等が多数保管・使用されており,上祐支持派の信徒が麻原の教えを根本とする教団の教義に従って修行していることも明らかとなった。
他方,
② 生野施設は,上記大阪施設を退去した反対派の信徒が,昨年11月,大阪施設の代替施設として新たに大阪新今里施設を確保し,その後,本年1月に同施設の「修行用道場」及び「事務室」を本施設に移転し,在家信徒に対する指導・教化のための活動拠点としている施設であり,教団特有の祭壇を備えた修行用道場(二部屋)及び事務室並びに出家信徒数人の居室として使用,
③ 大阪新今里施設は,本年1月,修行用道場などを上記生野施設に移転して以降は,施設内に信徒は居住しておらす,生野施設を拠点に活動する反対派の信徒らが施設内の洗濯機や風呂を利用するために使用,
(4) 大阪大今里施設は,前回検査時(平成16年10月)には,大阪施設に常駐していた出家信徒数人が教団名を秘匿した「ヨーガ教室」を開設して,一般人を対象に勧誘活動を行うための施設であったが,現在は,生野施設を拠点に活動する,大阪施設を退去した反対派女性信徒数人の居室及び修行用施設として使用,
④ 大阪平野施設は,大阪新今里施設と同様,大阪施設を退去した反対派が昨年11月,新たに確保した施設で,これまで大阪大今里施設に居住していた男性信徒の居室兼作業場及び大阪施設などから搬入した荷物の保管場所として使用,
されている実態がそれぞれ明らかとなった。
また,施設内には「三大教典」と呼ばれる麻原の著書などの教団刊行物や,同人の説法を収録したビデオテープ,CD等が多数保管・使用されていたほか,施設内信徒が「PSI」(修行用ヘッドギア)や麻原の写真を所持していた。さらに,信徒の居室では,麻原の唱えるマントラ(呪文)が常時流されているなど,反対派の信徒が麻原に帰依し,同人の教えを根本とする教団の教義に従って修行している実態も確認された。

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