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法務大臣からのメッセージ


森まさこ法務大臣



平和と公正をすべての人へ

Peace and Justice for All

京都コングレス及び京都コングレス・ユースフォーラムの開催延期に関する法務大臣からのメッセージは,こちらを御覧ください。

2020年4月20日から27日までの間,京都国際会館において,第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)が開催されます。

コングレスは,5年に1度開催される犯罪防止・刑事司法分野における国連最大の会議であり,京都コングレスのテーマは,「2030アジェンダ(SDGs)の達成に向けた犯罪防止,刑事司法及び法の支配の推進」です。
SDGsは,ゴール16において,「平和と公正をすべての人に」を掲げ,法の支配の促進,テロ対策・犯罪撲滅等に向けた国際協力をうたっており,まさに京都コングレスでは,その具体的方策が議論されることが期待されています。
法の支配の浸透した安全・安心な社会を支える司法システムは,経済活動を始めあらゆる活動の重要なソフトインフラであり,「法の支配」は,SDGs全てのゴールの基礎であると言っても過言ではありません。
実際,世界各国が「法の支配」の重要性を再認識しており,様々な場面で,これをキーワードとする対話が求められています。
そういった中で,我が国において,まさに「法の支配の推進」がテーマとなる,京都コングレスという国連最大の国際会議を開催し,議論をリードするということは,我が国の国家としての成熟や法の支配の浸透,「世界一安全な国,日本」を世界中の方々に体感していただくとともに,我が国がリーダーシップを発揮して世界中に法の支配の貫徹を訴えていく,極めて重要かつ絶好の機会であると考えております。

また,SDGsのゴール17では,「パートナーシップで目標を達成しよう」がうたわれており,ゴール16を達成する上でのマルチステークホルダー・パートナーシップも,京都コングレスの,重要な柱の一つとなっています。
例えば,「誰一人取り残さない社会」の実現のための罪を犯した人の更生には,政府,自治体,民間企業や地域のボランティアが互いに連携することが重要となりますし,AIの防犯活動や犯罪捜査への活用も安全・安心な社会の実現の礎となるといえます。
京都コングレスは,そのような点について,我が国の官民連携の取組を国際発信するとともに,海外の取組を知る非常に良い機会となると思います。

加えて,京都コングレスに先立つ4月13日から15日には,京都コングレス・ユースフォーラムを開催します。
ユースフォーラムは,犯罪防止・刑事司法に関する世界の若者によるフォーラムで,未来の担い手である若者が,世界から集った同世代の若者と真摯に議論をすることにより,多様な価値観に触れ,パートナーシップを築くことができる場であり,国際感覚をもった人材の育成にとって大変有意義な機会です。

京都コングレスを成功に導くため,そして,2030アジェンダの達成のため,法務大臣として,今後,全力で取り組んでまいります。この機会に,誰一人取り残さない安全で安心な社会を支える犯罪防止や刑事司法について,関心を高めていただければ幸いです。

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