旧司法試験の概要
平成23年に新旧司法試験の併行実施が終了し,旧司法試験は終了しました。
旧司法試験の概要は以下のとおりです。
旧司法試験の概要は以下のとおりです。
旧司法試験とは
旧司法試験は,裁判官,検察官又は弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定していた試験で,第一次試験と第二次試験があり,第二次試験に合格すると,司法試験に合格したこととなっていました。
第一次試験
受験資格の制限はありませんでした。大学(短期大学を除く。)を卒業した方等は免除になっていました。
試験科目は,大学卒業程度の一般教育科目(人文科学関係(哲学,倫理学,歴史,文学等),社会科学関係(法学,社会学,政治学,経済学等),自然科学関係(物理学,化学,生物学,地学等)の各系列ごとに,論文式及び短答式の方法で行われる。)と,外国語科目(英語,フランス語,ドイツ語,ロシア語,中国語から1つ選択し,その外国語和訳及び和文外国語訳)でした。
第一次試験に合格すると,その後の第二次試験及び社会保険労務士試験の受験資格が与えられていました。
第二次試験
第二次試験の受験資格は,(1)当該年度までの第一次試験に合格した者,(2)司法試験法(旧法)第4条の規定により,第一次試験が免除された者でした。
第二次試験は,短答式試験,論文式試験,口述試験に分かれており,通常は,短答式試験に合格した者が論文式試験を受けることができ,さらに,論文式試験に合格した者が口述試験を受けることができました。
第二次試験は,短答式試験,論文式試験,口述試験に分かれており,通常は,短答式試験に合格した者が論文式試験を受けることができ,さらに,論文式試験に合格した者が口述試験を受けることができました。
短答式試験
憲法,民法及び刑法について,択一式(マークシート方式)で実施されていました。平成22年においては,試験時間は3時間30分,60問の出題がなされていました。
論文式試験
憲法,民法,商法,刑法,民事訴訟法及び刑事訴訟法の問題について,名称のとおり論文形式で解答するものでした。平成22年においては,各科目ごとに2問の出題がなされ,その試験時間は2時間でした。
口述試験
憲法,民法,刑法,民事訴訟法及び刑事訴訟法について,試験を担当する委員から発問がなされ,これに受験者が回答する口頭試問の形で試験が実施されていました。試験は,憲法,民事系(民法及び民事訴訟法)及び刑事系(刑法及び刑事訴訟法)について行われていました。
各受験者の試験日割(試験日及び受験科目)は,司法試験委員会が受験票に記載して指定していました。
各受験者の試験日割(試験日及び受験科目)は,司法試験委員会が受験票に記載して指定していました。