坊ガツル湿原での野焼き活動(8〜3月)
1.輪地切り(8月)
アセビなどの低潅木も、チェーンソーで根元から伐採します。
輪地切り
2.輪地焼き(9月)
刈った草がすべて焼けると、湿原は黒い帯状の輪に囲まれます。これで防火帯の完成です。
輪地焼き
3.本焼き(3月)
まず、火が一気に燃え広がらないよう風下側から火をつけ、風上に向かって徐々に燃え広がっていくのを待ちます。全体の半分程度が焼けると、次は風上側からも火をつけていきます。 火は風に煽られ、瞬く間に燃え広がり、火柱を上げながら、湿原全体を焼き尽くし、枯れ草で覆われていた湿原はわずか2時間ほどで真っ黒なじゅうたんに。
本焼き
本焼き
本焼き
坊ガツル湿原での希少植物保護活動(7月)
しかしながら、近年、人や動物等により持ち込まれた外来植物の進入により、このような希少植物が絶滅の危機にさらされています。
そこで毎年、環境省や地元の皆さまと一緒にアメリカセンダングサやヒメジョオンなどの外来植物を1本ずつ手で抜き、駆除していく活動を行っています。
外来種駆除活動
外来種駆除活動
外来種駆除活動
平治岳(ひいじだけ)でのミヤマキリシマ植生保護活動(4、11月)
坊ガツル湿原に隣接する平治岳の希少植物であり、初夏には山肌を鮮やかなピンクに染めるミヤマキリシマの植生を保護しています。
ミヤマキリシマの育成に支障となる低木等を除去するとともに、満開のミヤマキリシマを見物に訪れる登山者の安全を守るため、老朽化している登山道の整備も行なっています。
ミヤマキリシマ植生保護活動
ミヤマキリシマ植生保護活動
ミヤマキリシマ植生保護活動