マ:ミーちゃん、いま自動車が不法投棄されて社会問題となっているんだよ。
ミ:わー、ひど〜い。
マ:このことは、捨てた人はもちろん、クルマを愛するものとして、クルマを利用する人すべての問題といえるよね。
ミ:そうね。
マ:そこで2005年1月から施行されたのが「自動車リサイクル法」なんだ。
ミ:自動車のリサイクル?
マ:そう、一度つくられた自動車の部品を、効率よく再利用するために定められた法律なんだ。
ミ:へー、クルマのリサイクルか〜。いろいろなところでリサイクルって言葉を聞くようになったけど、クルマの世界もその波が訪れたってわけね。
マ:そうだね
ミ:マーくん、それで、どんなことが決められたの?
マ:自動車を廃車する際にかかる費用を*所有者が「料金」として負担することに決めたんだ。もちろん、いままでだって廃車をするときにお金がかかっていたわけだけど、多くの場合は自動車を引き取る業者が負担していた。大部分の業者は部品を再利用できるようにきちんと解体してしていたんだけど、一部の悪質な業者が不法投棄という安易な方法を選択していたんだ。
(*これまでも廃車をするときの費用は、車体価格から差し引かれるなどにより、消費者が間接的に支払っていました。しかし、その費用負担形態が明確になっていなかったため、実際にリサイクルのために利用されないケースも多々あったのです。)
ミ:ふんふんふん。
マ:この不法投棄をやめさせるために、国やJUをはじめとする自動車関連団体は、お互いに知恵をしぼり合ったんだね。そしてできたのがこの法律なんだ。リサイクルにかかるお金の所在をはっきりしておけば、不正を行う必要がなくなるからね。
ミ:それで、お金はどうやって払うことになるの?
マ:支払い方法は大きく分けてふたつ。ひとつは現在すでにクルマを持っている場合。この人はつぎの車検時に支払うことになる。
ミ:ふーん、車検時ということは、これからは、車検のたびに毎回、つまり普通自動車の場合は2年に一度、支払うことになるの?
マ:いや、リサイクル料金は一台のクルマにつき一回かかる料金なんだ。つまり、今回の法律ができてからはじめの車検時一回だけ支払えばいいんだよ。
ミ:じゃあ、車検を1度も受けないで、クルマを手放す場合はどうなるの?
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