マ:今回はいよいよ試乗点検だ。すぐに運転できるように、さっきぼくがお店にお願いしておいたからね。
ミ:うっしゃあ。わたくしミーちゃん・職業アイドル、いよいよ自慢の運転技術を見せるときが来たわね、キラン。
マ:じゃあ気をつけていってきてね。
ミ:おうっ!! て、マーくん何をいってるのよ。もちろん、わたしの助手席はあなたのものよ。うふ。
マ:いたたたっ、きゅ、急におなかが......。
ミ:ちょっと、2話前の予告どおりの行動をとるんじゃないわよっ!!
マ:試乗はあんまり運転の自信がないようならば、お店の人に運転をお願いしたほうがいいんだけど、ミーちゃんもそのほうがいいんじゃないのかしら......。
ミ:この日のために、わたしは練習を重ねてきたの!! マーくん、大船にのった気持ちで、まかせなさいっ!!
マ:その船が泥船じゃあないといいんだけどな......。
ミ:じゃあ、出発よ!!
マ:って心配してみたものの、クルマの始動はきちんとしているし、お店から出るときの指示や動作も的確だ。ミーちゃんけっこうやるじゃないの。これなら心配いらないかもな。
ミ:へへん。中古車アイドルミーちゃんをなめちゃぁいけませんよ。さて、隊長。実車点検は、どんなことから始めればいいのでしょうか。
マ:とくに決まった順番というものはないんだけど、試乗は実車点検の最後の総ざらいとなるものだからね。クルマの状態を、ポイントをおさえながらきちんと再確認していこう。
ミ:おう!! 了解よ。
マ:今回は、はじめに直進性の確認から行おう。
ミ:直進性?
マ:クルマがきちんとまっすぐ進むかのチェックだよ。軽くハンドルに手をおいた状態で、平らな場所をまっすぐ走れば問題ないはずだ。
ミ:さっそく平らそうな道があったわね。ここで確認してみるわ。軽くハンドルに手をおいてと。......うん、とくに問題はなさそうよ。
マ:このとき、ブレーキを踏んで、まっすぐ止まれるかどうかを確認しておこう。
ミ:......うん。まっすぐ止まったわ。
マ:つぎに、音の確認だよ。少し耳を澄まして、運転中のクルマの音を聞いてみよう。ほんのちょっとの異音にも気がつくよう、試乗中はラジオやステレオの音は消しておこう。窓を開けて走ってみるのもいいかもしれないよね。
ミ:ふうん。異音ね。それはどんな音が考えられるのかしら?
マ:たとえば、高回転させたり、エンジンが特定の回転域に達したときに、異音が聞こえたり振動が発生するときは、エンジンに問題がある可能性がある。少しでも音が気になったら、お店の人に確認するなど、きちんと原因をつきつめておこう。
ミ:高回転させるということは、エンジンをふかすということね。
マ:うん。そのため運転前などに、アクセルを踏む量に応じてきちんとふき上がるかを確認しておくといいかもしれないね。機関部のチェックの時に行ったように、エンジンの回転数を高回転まで回すときには、一応お店にことわっておこう。
ミ:はあい。それじゃ、あとでお店の人にことわってから確かめておくわね。
マ:音といえば、AT車の場合、変速時にドンという音がしたりしたり、つながりが悪かったりする場合は、ミッションにトラブルを抱えている可能性が高いから注意がいるよ。
ミ:AT車とはオートマ車のことね。このミニちゃんもオートマだから注意がいるわね。
マ:ミッションは、MT車の場合も、スムーズに変速できるかよく確認しておこう。クラッチのつなぎかたに違和感を感じる場合は、お店に相談をするなど、しっかりと原因を確認しておこう。
ミ:MT車とはマニュアルのクルマのことね。了解よ。
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