音声広報CD「明日への声」トラックナンバー4 vol.100(令和6年(2024年)11月発行)
(イントロダクション:女性ナレーター)
飛行機に乗るとき、機内に持ち込む手荷物はもちろん、搭乗前に預ける手荷物にも入れてはいけないものがあります。具体的にどのようなものが禁止されているかご紹介します。
(本文:Q.女性ナレーター/A.男性ナレーター)
Q1:なぜ、飛行機に持ち込めないものがあるのですか?
A1:テロやハイジャック、そして万一の大事故を防ぐためです。飛行機の中では、ふだんの生活で何気なく使っている物も危険物となることがあり、飛行機に持ち込む全ての荷物は、X線検査機を通して、爆発物、発火性・引火性物質、有毒物質、凶器となるおそれのあるものなどの危険物が入っていないかどうかを調べます。危険物に当たるものが検査で発見されたら、それを廃棄するか、別の手段で送る必要があります。
Q2:飛行機に持ち込めないものを具体的に教えてください。
A2:例として、
- 加熱式食品(発熱剤付き弁当など)
- 殺虫剤などの毒物類
- 電池を取り外せないコードレスヘアアイロンや大容量リチウムイオン電池
- 花火やクラッカーなどの火薬類
- 酸素系漂白剤や酸素ボンベ、瞬間冷却パックなどの酸化性物質
- カセットコンロ用のガスボンベやキャンプ用ガスなどの高圧ガス
などは、機内持込み手荷物にすることも、預け手荷物にすることも禁止です。ただし、医療用の小型酸素ボンベや、容量がワット時定格量160Wh以下のリチウムイオン電池製品など、物によっては持ち込むことが可能な場合があります。
Q3:持込みに特に注意が必要なものはありますか。
A3:危険物に該当するものの、日常的に使用するものの中には、条件付きで持ち込めるものがあり、条件を満たしているかよく確認が必要です。例えば、コードレスヘアアイロンは電池を外して熱を発生する部分と分けられれば持ち込めます。取り外した電池は預け手荷物にはできないため、必ず機内持込みする必要があります。
Q4:ほかにも注意が必要なものはありますか。
A4:このほか、携帯電話やノートパソコンも持ち込めますが、預け手荷物にする場合には電源を完全にオフにする必要があります。ワイヤレスイヤホンと充電ケースは、機内持込み手荷物でのみ持ち込めます。ここで挙げた例以外にも、条件付きで持込みできるものについて政府広報オンラインで詳しく解説しています。「政府広報 飛行機」で検索してみてください。
Q5:電動車いすの持込みにはどのようなルールがあるのでしょうか。
A5:電動車いす本体は預け手荷物となります。取り外した電池及び予備の電池は、搭載されている電池の種類別に取扱いが定められています。取り外した電池及び予備の電池にリチウムイオン電池を使用している場合は機内持込み手荷物、それ以外の電池を使用している場合は預け手荷物となりますが、事前にご利用の電動車いすの仕様やサイズ、重量、電池の種類などを航空会社に伝えて、ご相談ください。
(エンディング:女性ナレーター)
国際線・国内線を問わず、飛行機の安全な運航やスムーズな搭乗手続きのためには、あらかじめ危険物をチェックすることが大切です。航空会社によっては、手荷物について独自の規制を設けている場合もありますので、事前に、利用する航空会社のウェブサイトを確認してください。