大阪中之島美術館では、開館記念特別展「モディリアーニ ─愛と創作に捧げた35年─」を、2022年4月9日(土)から7月18日(月・祝)まで開催する。
アメデオ・モディリアーニは、20世紀初頭のパリで活躍した画家だ。1884年にイタリアで生まれ、21歳でパリに出たモディリアーニは、フォーヴィスムやキュビスムといった新しい美術動向が興るなか、いずれの動きにも属さずに独自の作風を追求。一貫して人物像の制作に取り組み、フォルムへの関心のもとでモデルとなった人物の内面を捉える作品を手がけるも、35歳の若さでこの世を去った。
開館記念特別展「モディリアーニ ─愛と創作に捧げた35年─」は、2008年の回顧展以来、日本でモディリアーニの作品をまとめて紹介する初の展覧会。国内外のモディリアーニ作品約40点が一堂に会するほか、モディリアーニと親交を深めたパリの芸術家の作品もあわせて紹介する。
故郷イタリアで美術を学んだのちにパリに移ったモディリアーニは、セザンヌなどの作品に影響を受けるとともに、キュビスムやフォーヴィスムといった新しい美術動向に触発を受ける。また、同時代の芸術家と同様にアフリカ美術にも関心を抱き、彫刻などの制作に注力した。のちに絵画へと復帰し、友人や知人、恋人をモデルに、肖像画を次々に手がけていくこととなる。
本展では、モディリアーニの芸術の真骨頂といえる肖像画とヌードを一挙に紹介。スウェーデン生まれのハリウッド女優、グレタ・ガルボが生涯にわたって愛蔵した《少女の肖像》は世界初公開となるほか、同一のモデルを描いた《髪をほどいた横たわる裸婦》と《座る裸婦》は大阪で初の競演となる。加えて、パリに出た当初に制作された初期作品を、彫刻制作のきっかけともなったブランクーシ作品やアフリカの仮面などとともに展示する。
また、会場では、モディリアーニもその一員であった「エコール・ド・パリ」の作家や、新しい芸術表現を生みだした同世代作家の作品も紹介。キスリングやパスキン、ピカソ、シャガール、藤田嗣治など、パリで活躍した25人の作品を楽しむことができる。
開館記念特別展「モディリアーニ展 ─愛と創作に捧げた35年─」
会期:2022年4月9日(土)〜7月18日(月・祝)
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開館時間:10:00〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(5月2日(月)、7月18日(月・祝)のぞく)
※(注記)臨時休館の場合あり
観覧料:一般 1,800円(1,600円)|、高大生 1,500円(1,300円)|、小中生 500円(300円)
※(注記)( )内は前売料金(販売期間 2022年2月2日(水)〜4月8日(金))および20名以上の団体料金