展覧会「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」が、大阪中之島美術館にて、2025年6月21日(土)から8月31日(日)まで開催される。
「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」は、日本美術の「知られざる鉱脈」に光をあてる展覧会。すでによく知られた作品ではなく、従来ほとんど注目されてこなかった作品や、一般には知られていないものの個性的なものなどに着目し、その魅力を紹介する。
本展では、縄文時代から現代にいたるまで、さまざまなジャンルの作品を公開。造形の豊かさ誇る縄文土器、シャープな筆致で描かれた室町時代の水墨画、幕末・明治時代の絵画や超絶技巧の工芸、独創的な大正〜昭和時代の絵画などを取り上げる。
たとえば縄文土器は、先史時代に世界中で作られた土器のなかでも、造形の多様性が群を抜いている。本展では、重要文化財《深鉢型土器》など、有機的なモチーフをリズミカルかつエレガントにまとめた縄文土器を展示し、多様な造形を紹介。あわせて、リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)のデザイナー・岡﨑龍之祐が、縄文時代から現代に続く「祈り」を込めた新作を発表する。
かつては一般に知られていなかったものの、近年注目を集めるようになったのが、伊藤若冲だ。会場では、現在では「奇想の画家」として親しまれる、若冲、曾我蕭白や長沢芦雪などの絵画を展示。なかでも、若冲と円山応挙が初の合作として手がけた二曲一双屏風《竹鶏図屏風》・《梅鯉図屏風》は、新発見の作品となる。
幕末から明治時代にかけては、西洋の技術や知識などが日本にもたらされつつあった時代であった。この時期の絵画は、陰影表現など、西洋絵画の影響が未だ消化されきっていないものの、かえって独特の作風を示している。本展では、伝統をふまえつつ劇的な描写を取り入れた狩野一信の《五百羅漢図》や、日本の神話に取材した油彩画、原田直次郎の《素戔嗚尊八岐大蛇退治画稿》といった絵画を展示するほか、超絶技巧による工芸も紹介する。
展覧会「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」
会期:2025年6月21日(土)〜8月31日(日)
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
※(注記)詳細については追って告知
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