インデックス |
1.日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震とは? 2.北海道・三陸沖後発地震注意情報とは? 3.北海道・三陸沖後発地震注意情報はどのように発信されるの? 4.情報発信で防災対応をとるべきエリアは? 5.防災対応は何をすればいいの? |
2.北海道・三陸沖後発地震注意情報とは?
日本海溝・千島海溝沿いの領域では、モーメントマグニチュード(Mw)7クラスの地震が発生した後に、更に大きなMw8クラス以上の大規模な地震が発生した事例なども確認されており(下図前例1及び2)、今後も同様の事象が発生する可能性があります。(※(注記)先に発生した地震を先発地震、これ以降に引き続いて発生する地震を後発地震と呼びます。)
実際に後発地震が発生する確率は、世界の事例を踏まえても百回に1回程度と低いものの、発生した場合には北海道から千葉県にかけての広い範囲で甚大な被害が想定されます。
巨大地震が発生した際の甚大な被害を少しでも軽減するため、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の想定震源域とその周辺でMw7以上の地震が発生した場合には、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発信し、大地震の発生可能性が平時よりも相対的に高まっているとして、後発地震への注意を促すこととなりました。令和4年12月より運用を開始しました。
情報が発信された際には、北海道から千葉県にかけての太平洋側で、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震で強い揺れや高い津波が想定される地域にお住いの方は、後発地震の発生に備えた防災対応をとりましょう。
【情報の留意事項】
・「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は、後発地震の発生可能性が平時よりも相対的に高まっていることをお知らせするものであり、情報が発信されたら後発地震が必ず発生するというものではありません。
・先発地震を伴わず、大規模地震が突発的に発生する可能性があります。
・情報発信の対象とする地震の発生エリア(北海道の根室沖から岩手県の三陸沖)の外側でも、先発地震が発生した周辺では、大規模地震が発生する可能性があります。
・すでに発生した先発地震への対応と後発地震に備えた対応を混同しないようにすることが必要です。
過去の後発巨大地震の発生事例