慶應大学文学部哲学科卒業。ドイツ留学、ドイツ政府観光局勤務を経て作家&写真家。「ドイツ地ビール夢の旅」(東京書籍)、「ドイツビールの愉しみ」(岩波書店)、「ベルギー美味しい旅」(小学館)、「京都 舞妓と芸妓の奥座敷」(文春新書)、「舞妓さんの京都花街検定」(京都新聞)、「Geisha – A living tradition」(Carlton Books, UK/英語、フランス語、ハンガリー語、ポーランド語)、「KAHEKONE KIMONOGA/DIALOGUE WITH KIMONO」(エストニア語/英語)、「LOS HANAMACHI DE LAS MAIKO Y GEIKO DE KIOTO」(SATORI/スペイン語)など著書多数。国内の他、海外で国際交流基金・日本大使館の主催によりスペイン、ハンガリー、エストニア、ペルーなどで写真展・講演会が開催。TV・ラジオ出演:NHK Eテレ「知る楽」、「美の壺」、ラジオ第一「深夜便」/明日への言葉「私の心をとらえたドイツの魅力、京都の魅力」/ないとエッセー「京都 舞妓の世界に学ぶ人間関係の極意」、NHK総合「きよしとこの夜」、ハンガリー/チャンネル2・ラジオカフェ「日本文化/京都花街」、エストニア国営放送「日本文化への思い」など多数。 <a href="http://kyokoaihara.sakura.ne.jp/" target="_blank" rel="noopener"><strong>http://kyokoaihara.sakura.ne.jp/</strong></a>
ドイツビールの取材を30年以上続ける作家・写真家の相原恭子さんが、オクトーバーフェストで知られるミュンヘンを出発点に、欧州屈指の醸造所密集地帯「フランケン・ビール街道」の6つの町を北上するビール紀行*。伝統的なビール文化と現代のライフスタイルの深い関わりを、おいしい郷土料理や地ビールの写真とともに全4回で紹介します。第1回は、ミュンヘンとニュルンベルクを訪れました。
*ミュンヘンとその他6つの町はすべてバイエルン州に属します
バイエルン出身のドイツの友人たちと東京を散歩していた時のこと、「キョウコ、ビアガーデンへ行きたい!」と言うので、ビルの屋上のビアガーデンへ行くと「え?これがビアガーデン? ビアガーデンとは広い庭に大きな栗や菩提樹(ぼだいじゅ) の木が何本もあって、木の椅子とテーブルに腰かけて...」と彼らは熱っぽく語りました。ビアガーデンの伝統を誇りにしているバイエルン人の気質を実感しました。
ミュンヘンは世界最大のビール祭りであるオクトーバーフェストで知られますが、春から夏、秋にかけて戸外で過ごせる時期にはビアガーデンははずせません! ミュンヘン中央駅から歩いて15分ほど、アルヌルフ通りにある「アウグスティーナー・ケラー」のビアガーデンへ向かいました。ミュンヘン最古のビアガーデンとされ、レストランもあります。
1812年のミュンヘン市街図にこのビアガーデンが記されており、今も19世紀末の外観を保っています。100年以上も前の伝統的なスタイルが今に受け継がれて、現代人にも魅力的であることの証しといえます。
大通りに面していますが、一歩ビアガーデンへ入ると、緑の香りがして森の中へ入ったような気分です。バイエルン人が言ったように、ここは広大な庭(ガーデン)で100本以上もの大きな栗の木がそびえ、コンクリートを打っていない地面に木のテーブルと椅子5,000席が並んでいます。
気の合う仲間と、好みのビールを飲んで「幸せな気分!」と上機嫌。リラックスできる癒やしがあるのがビアガーデンです。8月の午後8時はまだ明るくて、あちこちでビールを囲む人々の姿があります。盛り上がるのはこれからです。
ビアホールやビアガーデンには「シュタムティッシュ(Stammtisch)」と呼ばれる常連客用のテーブルがあります。近年は設けていない店もありますが、この店にはシュタムティッシュはもちろん、ビアガーデンへ自分たちのテーブルを持ち込んで設置している人たちがいます。手作りのテーブルに好みの焼き印を押して、ビアガーデンのシーズンが終わるとテーブルを自分たちの倉庫に運んでメンテナンスして保管して、来シーズンにまたテーブルを持ち込むそうです。
ビアガーデンに自分の居間があるような気がしてうれしくなるそうです。人と人との関係が希薄になったといわれる今も、店と常連客たちとの親密なつながりが大都市ミュンヘンに生きています。
同じドイツの最南端の街フリードリヒスハーフェンでもおいしいビールをボーデンの湖畔で飲めたことを本記事を拝見して思い出した。
始めてお酒を飲んだのはドイツフランケン地方のワインケラー。 ビールは苦くて苦手だと思ったので、わざわざワインケラーを探したのです。 未だにビールはほとんど飲めません。 あの時ビアガーデンへ行っていたらと、今更ちょっぴり残念な気になりました。
森の中にあるような雰囲気のビアガーデン!一度行ってみたいです! そして,みんなで楽しく飲むビール,格別の美味しさですね!
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同じドイツの最南端の街フリードリヒスハーフェンでもおいしいビールをボーデンの湖畔で飲めたことを本記事を拝見して思い出した。
ボーデン湖を眺めながら、ビールのたのしみ楽しみ!✴️良いですね
始めてお酒を飲んだのはドイツフランケン地方のワインケラー。 ビールは苦くて苦手だと思ったので、わざわざワインケラーを探したのです。 未だにビールはほとんど飲めません。 あの時ビアガーデンへ行っていたらと、今更ちょっぴり残念な気になりました。
こんばんは。著者の相原恭子です。ヴァイツェンなど、あまり苦くないビールもありますよ(*^^*)
森の中にあるような雰囲気のビアガーデン!一度行ってみたいです! そして,みんなで楽しく飲むビール,格別の美味しさですね!
著者の相原です。ドイツ人は自然の中でリラックスすることを大切にしていますね。コメント、ありがとうございました