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会社員からフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、セミナー講師、テレビ出演も多い。著書『キャンピングカーって本当にいいもんだよ!』(キクロス出版)。2輪も4輪も大好きで、飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹と妻ひとり。YouTubeチャンネル「キャンピングカー坊主めくり」開設。
革命とは、端的にいうと「汚物」を密封個包装してしまう、というもの。
そのシステムの先駆けと言えるのが、日本セイフティー(本社:東京都千代田区)の『ラップポン』です。
ラップポンをオプションリストに載せているキャンピングカーも増えてきましたので、名前をご存じの人も多いでしょう。もともとは介護用、あるいは災害時用として開発されたもの。ポータブルタイプですので、もちろん水洗ではありません。
特殊なフィルム製の袋がセットされ、排泄(はいせつ)後は口を熱圧着して密閉することで、内容物はもちろん、臭いも遮断。不透明な素材なので、中を目にすることもありません。
しかも、このフィルムは焼却しても有害なガスを発生しないものなので、燃えるゴミとして処分できる、という製品です。
当初のモデルはしっかりした造りで、重量もそれなり(12kg)にありましたが、キャンピングカーに採用されるようになってから、軽量・コンパクトかつ安価なモデルも登場しています。
代表的な商品は次の3モデルです。
■しかくラップポン・トレッカー WT-4:189,200円
×ばつ高さ400mm(収納時270mm) 重量12kg
■しかくラップポン・サニー:121,000円
×ばつ奥行469mm(収納時465mm)×ばつ高さ421mm(収納時247mm) 重量7kg
■しかくラップポン・PF-1:53,900円
幅376mm(収納時170mm)×ばつ奥行510mm(収納時560mm)×ばつ高さ400mm(収納時410mm) 重量4.2kg
トレッカー WT-4とサニーは自動密閉式、PF-1は手動密閉式ですが、いずれも電気による熱圧着であることは変わりません。いずれもDC12Vで作動するほか、AC100Vのアダプターも用意されています。
前述の通り、どのタイプもポータブルです。つまり、使わないとわかっているときは下ろしておくことも可能ということ。長期旅行や、トイレに配慮してあげたい高齢者や幼児連れの旅なら、あれば絶対助かる装備には違いありません。とくにキャンピングカーを災害時対策として考える人なら、ぜひ用意しておきたいものです。
水洗ではないものの、水が不要であることは、災害時に大きなメリットとなります。
キャンピングカー以外にも活躍してくれそうなトイレとして、備えておくと安心かもしれません。
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