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会社員からフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、セミナー講師、テレビ出演も多い。著書『キャンピングカーって本当にいいもんだよ!』(キクロス出版)。2輪も4輪も大好きで、飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹と妻ひとり。YouTubeチャンネル「キャンピングカー坊主めくり」開設。
キャンピングカーの購入を検討するうえで「トイレをどうするか」。
キャンピングカーとして「真面目に」(?)使おうとすればするほど、これほど悩ましく、また物議を醸す(??)装備は他にありません。
「公衆トイレはあちこちあるし、要らないと思う」
「スペースがもったいない」
というのは、不要派の代表的意見。他方、
「寒かったり雨だったりしたら? それに、夜は外のトイレに行くのがイヤ」
「生活空間にトイレがないなんて、あり得ない」
という必須派もいます。
そこで今回は、悩ましいからこそ真剣に考えたい、トイレの最新情報をお伝えしましょう。
欧米のキャンピングカーはトイレ装備が「当たり前」です。
国によって多少の差はありますが、日本のように、街なかでどこでも「きれいなトイレを気軽に借りられる」環境はそうそうありません。
日本国内ならSA/PAや道の駅、デパートやスーパーマーケットなど、清潔なトイレを拝借できるスポットは数々あります。普段の自分の行動範囲で「トイレ探しに困らない=不要」という意見にも一理あるのは、整備されたインフラのおかげです。
とはいえ、必須だと考える人の意見にも一理、いや、二理も三理もあるでしょう。
考えてみてください。夜ふと、トイレに行きたくなって目を覚ますと、外は雨。または雪。たとえ車から数メートルのところにトイレがあったとしても、出るのがおっくうに思えるのではないでしょうか。
365日、24時間使用可能なトイレかどうか(店舗のトイレなら閉店中は使えない)。
行ってみたら故障中だった。
そもそも、公衆トイレは使いたくない......。
自前のトイレを持参したい理由はいくつも考えられます。
それでもトイレを装備したくないとしたら、一番の理由は「後始末」でしょう。
キャンピングカーのトイレは、誤解を恐れずに言うなら「ハイテクおまる」です。出したものはタンクにためておき、いっぱいになったら捨てるという作業が発生します。愉快とは言えない作業であることは間違いありません。
しかし今、この「後始末」に革命が起きているのです。